2017年02月18日

自作詞ライナーノーツ#25 「鐘」

そしてまたもや1年ぶりの更新…
更新できるネタがあるだけいいっちゃいいのかもしれませんがw


ということで、今回もライナーノーツ…なんですが、
今回の曲はピアプロ限定公開曲です。
(ピアプロ限定曲のライナーノーツは初めてかも)
こちらの曲です。


[ピアプロ(mp3)]
http://piapro.jp/content/jwc53blfhfwxkejs

(ピアプロプレイヤーがHTML5に仕様変更されたため、
 従来のようにブログへの埋め込みができなくなりました。
 お手数でも上記リンク先から聴いてください)

[歌詞]
http://piapro.jp/content/x90t8o0qnpixy5d9


nocchi1031氏(パレットP)との記念すべき10作目のコラボ作
」です。



…実はこの作品、公開順では10作目となりますが、
歌詞の投コメにも書いた通り、歌詞作成順でいうと
「3作目」のコラボとなります。


オーダーを受けたのは2010年の2月。
確か、バンクーバー五輪が開幕する前後ぐらいだったと記憶しています。
それまでの2作(「Winner Takes All」・「1987」)は、
オーダーにあたり特に歌詞テーマの指定はなかったのですが、
この時は初めて、オケ受領時にnocchiさんから歌詞のテーマの指定がありました。


 「理解しあえない虚しさ、無力感」


それが、依頼を受けたテーマでした。


譜割おこしをしながらテーマに思いをめぐらせることしばし。
浮かび上がった題材は、

 「戦争と宗教
 「男と女

のふたつでした。


「戦争と宗教」をパターンA、
「男と女」をパターンBとして、パラレルで制作開始。
書いているうちにどちらかに絞れるだろう…と思っていたのですが、
1本に絞ることのできないまま制作を続けることに。

そして、2本の歌詞の作成を始めてしばらくしてからも、
まだタイトルは未定のままでした。
どうしようかなー…と思いながら改めてオケを聴いた時、間奏とアウトロ
(当初もらったオケは、完成版とは異なり、イントロにはSEは入っておらず、
 アウトロの処理も違いました)にインサートされたチャーチベル
──「鐘」の音が、ものすごく印象的に響いてきました。
その音だけが浮き上がって聴こえてくるような。

折しも世間は、先述の通りバンクーバー五輪の時期。
そのシーズン、浅田真央選手がフリープログラムの楽曲として使っていたのが、
セルゲイ・ラフマニノフの「鐘(前奏曲嬰ハ短調)」。
あっさりインスパイアされて、この歌詞のタイトルも「鐘」になった…
という次第です。
(当初のピアプロ投コメでは「関係ありませんw」なんて書いてましたが、
 実は関係ありまくりだったというw)


そんなこんなで、気がつけば2本ともフル尺の歌詞が完成w
そのため、2本ともnocchiさんに納品し、
「どちらか気に入った方の歌詞を選んでほしい」とお願いしました。

結果、nocchiさんが選んだのは「パターンA」。
一部歌詞が字足らずな箇所があったため修正し、
ほどなく完成版の音源を送ってもらいました。


しかしその後、この曲が表に出てくることはなく。
後々、「動画の作成に難渋している」的な状況をちらっと耳にしましたが、
あまり突っ込んだ話は聞いてないので、
ニコ動での公開に至らなかったほんとうの理由は判りません。
(俺が根掘り葉掘り訊くことでもない気もしたので)


それはさておき、肝心の歌詞についてもつらつらと。


上述の通り、オケから導かれたタイトル「鐘」。
題材をキープしつつも、歌詞の内容はタイトルに集約されていく形になりました。


  老人の願い乗せ 飛ぶ鳥を
  少年の銃弾が 撃ち抜いて
  青空 真っ赤な羽が隠した



イントロ〜歌詞冒頭は、
「鉛色の曇り空・カテドラル前の噴水広場」。
噴水の縁に腰かけて、広場から飛び立つ鳥を眺める老人。

そして2行目は、西アフリカだか東南アジアだかの
ゲリラ組織に加わり、機関銃を手にした少年兵のイメージ。

銃弾に打ち抜かれた「平和の象徴」は、
鳴き声もあげず、血に染まった羽を散らせながら
まっさかさまに落ちていく。


  父親は 片道の旅に出る
  幼子は その帰り待っている
  乾いた大地に 落ちた十字架



Aメロ2段目は、中東の戦地に派遣されるアメリカ兵と、
何も知らずに自宅で待つ幼い子供。
…その父親がどうなったかは、語るまでもなく。


  同じ理想描きながら 人は
  違う信仰のため 互い傷つけ


   :

  同じ地球に生きながら 人は
  違う理想に縛られて 互い憎んで



何の争いごともなく。
互いに笑顔をかわしながら。
誰もがそうやって過ごしていきたいはずなのに。

信じるもの、拠って立つところがほんのちょっと違うだけで、
人は互いに罵りあい、傷つけあい、そして憎みあう。
その「ほんのちょっとの違い」は、
どこまでも深い急流のように我々を隔てる。



  聴こえない歌を叫び 流した血は
  誰にも届かぬまま消えて
  かなわない願い 嘘っぱちの救世主
  僕らの祈り声を嘲笑うように 鐘は響く



かつて救世主とされた存在たちが、
今の世の人々を救ったことがあるのか。
傷つけあうだけの世の中に何もしてくれないのに。




──そんな想いを刻むようにして、この歌詞はできあがりました。



あれから7年。
世界は平和に向かうどころか、より細切れに分断され、
人々の憎しみもさらに先鋭化している気がします。

この歌詞を「そんな時代もあったね」と言える日は、
我々の生きているうちに来るでしょうか。
posted by mak.kanz@wa at 01:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月01日

自作詞ライナーノーツ#24 「Tokyo Tumbleweed」

気がつけば、昨年は全くブログを更新していませんでした…orz



ということで、久々のライナーノーツ(1年半ぶり!)。
こちらの曲です。


[ニコニコ動画]


[YouTube]


[ピアプロ]

Tokyo Tumbleweed powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/smaf2nm85h27ylhb


nocchi1031氏(パレットP)とのコラボも、これで9作目となります。


前回のコラボ曲「I (Don't) Wanna Die」から約1年10ヶ月。
1月中旬にオーダーをいただいた際には、あまりに久々だったため、
小躍りして喜んでしまいましたw



いつものように譜割おこししながら、オケからイメージしたのは
「荒野のような寂寥感」。
たぶん、ガットギターの音色がそう感じさせたんだと思います。

当初は、あえてオケに対抗するような
力強い系の歌詞を乗せてみようかとも考えたのですが
(タイミング的に書きたい題材もあるにはあったので)、
うまくフレーズがハマってくれなかったので、そっちの路線はやめることに。
当初のイメージに沿う歌詞を…と考えていたところ、
手持ちのタイトルの中にひとつハマりそうなフレーズがあったので、
そこから歌詞をおこしていくことにしました。

それが今回のタイトルである「Tokyo Tumbleweed」です。



西部劇なんかでよく見られる、
荒涼とした大地を風に吹かれてころころと転がっていく丸い草。
その姿は、いつ見てもあまりにもの寂しく。

翻って、この大都会の中でひとりぼっちでいる人というのは、
まさに街の雑踏(という名の風)に吹かれ、転がっていく
タンブルウィードのようなものなのではないだろうか、

…そう思ったとき、サビのフレーズが「ぽん」とメロディにハマりました。


  僕は Tumbleweed
  このきらびやかな砂漠で ひとりきり
  雑踏に流されて きょうも転がって
  何を すればいい?
  どこへ 行けばいい?




私事ですが、2014年の末から職が変わり、
今はタクシードライバーをしています。
毎日のように都心をぐるぐる走り、
拾ったお客さんにいろんなところへ運ばれていく我が身は、
ある意味「都会を転がるタンブルウィード」なんじゃないだろうか、

…そういう想いも、この歌詞の下敷きとしてあったりします。
なので、今回もまた「インターナルな歌詞」から抜け出せなかったわけですがorz


nocchiさんからは、Twitterで「大人な歌詞」という過分な評価をいただきましたが、
書いてる当人は全然おとなじゃないし、
歌詞に込めた意味合いもむしろ大人というよりは厨二病全開だったりするのですがw

# それゆえ、動画に「おれらのうた」タグがついてたのには
# 結構驚いたわけですがw
# (あんな個人的歌詞がそういう解釈をしてもらえたのか、と)



全編を通して流れるガットギターの音色に、
転がるタンブルウィードの様を重ね合わせながら聴いていただければ幸いです。




posted by mak.kanz@wa at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月11日

覇王の蛮勇を目の当たりにして、市井の民が思うこと。

11/7〜8に行われた、フィギュアスケートGPシリーズ第3戦『LEXUS Cup of China』。
男子シングル・フリースケーティングで起きた事故については、
多くの人が中継やニュースで目にしたことと思う。

 羽生 直前公式練習中に衝突…額から流血、表情うつろのなか治療へ(スポニチアネックス)
 http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/11/08/kiji/K20141108009249520.html

この件について、思うところがいろいろ出てきたので、
書いておくことにする。



閻涵(ハンヤン)選手と、互いにほぼトップスピード状態で
激しくクラッシュした後、顎とこめかみから血を滴らせ、
焦点の定まらない眼差しのままリンク外へ退避する羽生選手
(以下「結弦くん」とします)の姿を見て、
殆どの人は「これはこのまま棄権だろう」と思ったはず。


しかし彼は再びリンクに立った。
それどころか、4サルコウ・4トウループ(ともに転倒したが)にも挑み、
4分半の演技を完遂して2位表彰台を獲得してみせた。
しかも、5度の転倒を喫したにもかかわらず、TES(技術点)は11選手中2位。
http://www.isuresults.com/results/gpchn2014/SEG002.HTM


その姿に、多くの人が賞賛と感動を口にした。
だが、俺が個人的に抱いたのは、
「感動」ではなく「恐怖」「戦慄」だった。


衝突直後、リンク上に倒れ込み、仰向けになった結弦くんは、
時折ビクンビクンと反射のように身体を痙攣させているように見えた。
そして立ち上がった後も、何度か崩れ落ちそうになっていた。
その様からして、恐らく脳震盪も起こしているだろうなと思った。
(これはあの中継を見ていた人なら、多くの人がそう思ったのではないだろうか)

にもかかわらず、彼は棄権という選択肢をとらなかった。
顎の絆創膏に血を滲ませ、頭にはテーピングをぐるぐる巻きにして、
確かめるかのように3アクセルや4トウループを跳んだ。

それを、心の底から「怖い」と思った。
「頼むからやめてくれ!」と、届かないと思いつつも願った。

「セカンドインパクトシンドローム」については不勉強にして知らなかったが、

 羽生も香川も…スポーツ選手に多い脳震盪。怖いセカンドインパクト症候群とは?(もこすく)
 http://mocosuku.com/201411104505/

それを抜きにしても、あの状態で演技するなんて
ムチャ以外の何ものでもないと思ったから。


だから、結弦くんが演技を始めても、
ひとつジャンプを跳ぶたびに、胸の奥でざわざわするものが
どんどんふくらむばかりだった。

演技後半、3アクセル-ハーフループ-3サルコウのコンビネーションを
決めた時には「すげえ!」と思ったが、
それは感動というよりも、むしろ驚嘆の気持ちだった。
そして、演技が終わった瞬間の結弦くんの表情を見て、
胸に湧いたのは「戦慄」の感情だった。

あんな状態でもなお演技をしようというその気力は
いったいどこから湧いてくるのか。
GPシリーズなんて、ぶっちゃけ「失っても惜しくない」大会なのに、
そこまで身を削る必要があるのか。
そんなことを考えながら、この「恐るべき19歳」に対して、心底戦慄した。



昨季、GPファイナル・冬季五輪・世界選手権の3冠を制した
「覇王」として、誰にも恥じることのない演技をしたい、
──結弦くん自身、そういう想いがあったのだろう。
(それに類する発言は、これまでたびたびしているし)

しかし、「3冠王者としての姿勢」を見せるということは、
あんな傷だらけで演技を強行するということではないはずだ。
時間が経っても、やはりその気持ちは拭えない。

一旦は棄権を選択していたハンヤンすら、
結弦くんの姿勢に感化されたかのように、演技することを選んでしまった。
(その結果は、やはり振るわないものであったが)

「あれだけの事故を起こしても演技を続ける」という前例を、
ふたりはつくってしまった。
それが、後に続く世代の選手に、変な影響を与えなければいいが…と、
どうしても心配になってしまうのだ。



Twitterでも書いたが、
真の勇者なら「退く勇気」も持ち合わせているものだと思う。
ただ突撃するだけなら、ドン・キホーテと同じだ。
今回の結弦くんの選択は、「3冠王者としての矜持」を示すための行動としては
やはり間違いだったと思わざるをえない。
もっと有り体に言ってしまえば、単なる「蛮勇」だ。

選手生命も人生も、この先ずっと続いていくものだ。
だからこそ、この1戦で生命を投げ出すかのようなマネはしてほしくなかった。
「命懸け」っていうのは、そういう腹づもりでコトにあたるという
心持ちの問題であって、本当に生命を擲ってしまっては元も子もない。
「死んでもいい」なんて思っても、ほんとに死んだら夢の続きは見れないのだから。

だから、俺は今回の結弦くん(とハンヤン)について、
「あれだけの負傷をしているのに演技を強行した」という選択を、決して賞賛はしない。
(演技そのものは、満身創痍で滑りきったという点で、素直にすごいと思うが)

「覇王の蛮勇」は、これっきりにしてほしいと切に願う。



…しかし、ただ言いっ放しでもアレなので、
今後の対策についてシロウトなりに考えてみたい。

今回、結弦くんの応急処置にあたったのは、アメリカチームのドクターだったが、
そのニュースを聞いた時に、正直驚きを禁じえなかった。
仮にも世界を転戦するシリーズ戦なのに、
各国のドクターチームに対処を委ねるしかないという、その医療体制に。



今後、同様の事象が発生した時に、
責任を持って選手の治療を行い、その上で出場可否をジャッジできる
統一医療チームが必要なのではないかと思った。

MotoGPにおいては、「クリニカ・モビーレ」という移動診療車が
シリーズ全戦(特にヨーロッパラウンド)に必ず帯同しており、
負傷した選手やスタッフは、まずそこで一次治療を受ける。
本格的治療が必要になった場合は、そこから大きな病院まで搬送される。
また、メディカルチェックの結果をもって、レース出走可否を判断する場合もあり、
選手の健康と生命を「最前線」で守っている存在といえる。

この「クリニカ・モビーレ」のような存在(となる医療チーム)が、
フィギュアのGPシリーズにもあったらいいのではないだろうか。


理想論ではあるが、以下のようなことを考えてみた。

・担当医師は、ISUが自ら選任するか、
 もしくはGP開催国のスケート連盟に推挙してもらう形にして、
 それらの医師によってチームを結成し、ファイナルまでの全戦に帯同する
・チームの中には最低1人のメディカルディレクターを置き、
 負傷した選手の出場可否のジャッジも行う
・メディカルディレクターによる出場可否のジャッジは、
 選手の出場意思に優先するものとする


この体制が軌道に乗れば、世界選手権をはじめとするISUチャンピオンシップにも
同じ医療チームを派遣し、ISUの責任下において選手の健康と安全を確保する、
…という流れにしてほしいと思う。

仮にこういうシステムを構築するにしても、実際には困難だろうとは思う。
(医師免許など、様々な「壁」があるはずだから)
それでも、何もしないよりはマシなはずだ。


日本スケート連盟も、今後のドクター派遣について検討を始めていると聞く。

 羽生の悲劇で連盟動く 医療態勢改善へ…遠征にドクター帯同検討(スポニチアネックス)
 http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/11/10/kiji/K20141110009257750.html

関係各位が、今回の事故をきっかけに、
選手の身を守るための方策について、真剣に考えてくれればいいなと思う。
 
posted by mak.kanz@wa at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月05日

自作詞ライナーノーツ#23 「帰郷」

ちょっとした事情で時間をつくることができたのでゴニョゴニョ(謎


今回のライナーノーツはこちらです。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ(ミクバージョン)]

【ProjectFS】 帰郷 (2008年08月向け・主) -Ver1.09c- powered by ピアプロ

[ピアプロ(ルカバージョン)]

【ProjectFS】帰郷 ルカ版Ver2.09a powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/k1g7o7fb06kob993


かつて、ピアプロで活動していたユーザーコラボ
『ボカロで綴る季節の歌プロジェクト (ProjectFS)』において、
2008年8月度のお題(夏祭り/盆踊り)として書いた歌詞です。



過去にライナーノーツを書いた「つきにおもいを」も、このProjectFSで制作した楽曲ですが、
自分が作詞を担当したFS楽曲としては、この「帰郷」が最初の楽曲です。



お題となった「夏祭り/盆踊り」というテーマから、まず思い浮かんだのは
「久々に故郷に帰って、夏祭りに顔を出す主人公」の姿。

どんなフレーズで組み立てていこうかと思いつつ、
なかなかことばが浮かばずにいたある日。
2コーラスBメロ部分にあたるフレーズが、突然ふわりと浮かんできました。


  あの頃とても 大きく見えた
  祭り太鼓のやぐらは
  いつの日からか 僕には少し
  小さく見えるようになった



これをきっかけに、頭の中に風景が一気に描き出されていって、



  山間の小さな町。
  メインの通りは結構寂れてきてるけど、
  それでも夏祭りのシーズンになれば、提灯が吊るされたり、
  出店が立ち並んだりして、日頃とは違うにぎわいを見せる。


  かたちにならない夢を追いかけ、
  幼なじみの女の子の笑顔も、友達も、
  何もかも放り出して都会に飛び出してから10年。
  追い立てられる日々にちょっと疲れ、
  ふと思い立って故郷の夏祭りに顔を出してみる。


  あの頃と変わらない、お国ことばの響きや、
  浴衣姿で笑いながら歩く少女たち、
  そんなひとつひとつの風景は、何も変わっていなくて、
  目まぐるしく変わり続けることを強要されるような日々の暮らしの中で、
  自分が何かを忘れていたことを思い出す…




──そんなストーリーの詞になりました。


例によって、自分が体験した情景とかじゃありませんw
(そんなに人生経験積んだりしてないしwww)

ただ、上述の通り、かなり明確にストーリーを描くことができたので、
いざ書き始めたら、仕上げるのはかなりスムーズではあったような気がします。
(もっとも、季節よりも主人公の心象風景を強く描いてしまった部分があるので、
 FSのテーマに沿った詞だったかどうかは…w)

当月の歌詞としてコラボメンバーに選んでもらえたのも、
そういう部分を評価していただけたのかなぁ、と思ったり。



ピアプロでのうp主コメにも書きましたが、
夏祭りと聞いて真っ先に思い出す曲はなぜか、谷村新司さんの「祇園祭」だったりします。

あの曲は「かなうことない遠い日の恋」がテーマですが、
ああいったもの悲しい雰囲気の曲をイメージして、
この「帰郷」を書いたのは事実です。

でも、詞を書いている間に脳内に思い浮かんだ風景は、
どちらかというと「郡上踊り」とか「おわら風の盆」とかに近い感じだったようなw

…まぁ、♪ちっちゃいことーは気にすんな、それワカチコワカチコ♪(古



実は、この歌詞を書き始めた際に、
同時に浮かんできた脳内メロに従って組み立てていったら
ちょっと変わり種な構成(A⇒A⇒B⇒サビ⇒間奏⇒B⇒大サビ⇒A)になったんですが、
そんなひねくれた構成の歌詞にピタリとハマる良いメロディをつけてくださった
GaschaPomさんには、とても感謝しています。
全編を通して流れるギターの音色・泣き具合も、また何ともいい感じで。


この季節、花火を眺めながら聴いていただけたりすると、
個人的にはとても嬉しいですw
よろしければぜひ。






 
posted by mak.kanz@wa at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月14日

自作詞ライナーノーツ#22 「I (Don't) Wanna Die」

気力が残っているうちに早めの更新を…w


ということで、今回はこちらの曲のライナーノーツを。


[ニコニコ動画]


[YouTube]


[ピアプロ]

I (Don't) Wanna Die powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/mejvxrxsdv0of7fr


nocchi1031氏(パレットP)とのコラボ8作目です。



今回も、特にテーマやイメージの指定はなし。
さっそくオケを落として聴いてみたのですが、

…イントロからいきなりのゴリゴリしたギターに、度肝を抜かれましたw
nocchiさんの曲の中でもハードチューンとして知られる
「Schuwartz」や「Emptiness」よりもさらにハードな印象の強い楽曲に、
一発でハートをわしづかみされました。


3周ぐらいで譜割おこしも完了し、歌詞のイメージを検討開始。
手持ちのタイトルの中から、これは合いそうだなーというのを2つほどチョイスし、
ぼつぼつと書き始めてみたものの、
…思ったよりフレーズが湧いてこずorz


そんなこんなで「これはどうかなー…」と思いながら、
3つめの候補タイトルとしてあてがったのが、
今回のタイトルである「I (Don't) Wanna Die」でした。




すべての人間に、唯一平等に訪れるもの、──「死」
そして、その前提となる「生」

それが、今回の詞のテーマです。



…ぶっちゃけな話、いくつになっても死ぬのは怖いです。

今こうして見ているもの、触れているもの、
大切な家族や友達、楽しい瞬間の数々、

それらがすべて永遠に失われてしまう。

真夜中、ベッドに寝転がってる時に、ふとそんなことを想像して
心臓が締めつけられそうに苦しくなって、眠れなくなることもあります。


  眺めているだけの風景が
  終わる日のことを 思い描いては 震えてる


  生きる行為に しがみつくだけで
  何ひとつ 解らぬまま



だけど、人は永遠に生きることなどできない。
むしろ、自分以外のすべての生命が消え失せた
「ひとりきりの世界」なんて、死ぬ以上に怖い世界でしかない。
そんな世界で生きたくない。

だから、いずれは「その時」を受け入れなければならないわけだけれど、
それならば、どんな風に生き、どんな風に死んでいけばいいのか。



遥か昔に読んだ詩に、こんな一節がありました。



  僕は死ぬ為に生きている
  檻の中で死ぬためじゃない
  自分で人生を開拓し
  後悔せずに死ぬ為に
  生きる




この歌詞を書き始めるにあたり、この詩が脳裏に浮かんできて、



  I wanna Live 願うなら
  ただ流されてくのではなく
  I wanna Die そう言える
  悔やむことのない日々を そのときまで


  生きる意味はたぶん 死ぬときに
  初めて解るものでしょう
  燃やすべきは いつの日か消える
  ただひとつだけのいのち


  この瞳が閉じる その瞬間に
  微笑っていられるように


  限りある人生を…



…そして真っ先にタイプしたのが、上記の一連のフレーズでした。



  心臓がその鼓動を止めるとき、一瞬でも我が人生を振り返って
  「あぁ、いい人生だったな」
  と、こころの底から思えるような。


  そんな人生を送れたなら、
  たぶん死ぬことも怖くなくなるんじゃないだろうか。


  そして、何のために・誰のために生まれ、
  そして生きてきたのか。
  それもきっと、最後に振り返った瞬間に知ることができるのではないか──




このフレーズを書きあげながら、そんなことを考えていました。

タイトルにおいて、「Don't」だけをわざわざカッコで括ったのにも、
実はそういう意味合いがこもっています。



これから、(よほどのことがない限り)少なくともあと30年〜40年は
続くであろう人生を歩みながら、
どこまでこの歌詞の心持ちに近づいていくことができるか。
そう考えながら、今日もまた日々を過ごしています。


たぶんこの歌詞は、これからの自分にとっての指針というか、
いつかたどり着くべきマイルストーンのような歌詞になるのかもしれません。




 
posted by mak.kanz@wa at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月18日

自作詞ライナーノーツ#21 「移り気レボリューション」

プライベートのモロモロもあり、またぞろブログが放置状態に…(;´д`)


ということで、重い腰をあげての更新。
今回は、こちらの作品のライナーノーツを。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

移り気レボリューション powered by ピアプロ / サビ情報 by Songle

[歌詞]
http://piapro.jp/content/zs0b9jjv7wd2mfsr


以前、KOU@刹那さんとのコラボ曲「千年愛」(sm19262860)の編曲を担当していただいた、
静月乃微香さん(みっちゃんP)に歌詞を拾っていただいた詞先コラボです。



この歌詞自体は、2012年の7月にピアプロにアップ済みだったものです。
題材は、タグにもある通り「紫陽花革命」と称された、
首相官邸前での反原発デモ(と、その参加者)です。

当時、官邸前に集まり「原発再稼働反対」を声高に叫びたてる人々が、
そのデモを「紫陽花革命」と呼び、Twitter上でもハッシュタグを仕立てて
運動をさらに加速化させようとしていた時期でした。
(この名称自体は、たぶんチュニジアの「ジャスミン革命」をもじったのでしょう)

同時期、関西電力の大飯原発が、ストレステスト合格を受けて再稼働したこともあり、
デモ参加者はさらに過熱したような状態にありました。



しかしながら、Twitter上で「紫陽花革命」を支持するアカウントの発言を眺めてみると、
その多くには、共通する思想的傾向が見受けられました。

 ・東京電力に対する無慈悲なまでの糾弾
 ・浜通りから会津まで一緒くたにした挙げ句「福島は汚染されている」と中傷を連発
 ・東北(特に福島)の農産物・魚介類に対する猛烈な拒否反応
 ・放射性物質濃度の基準値および検査結果を全否定
 ・放射線・原子力の専門家による、知見や数値に基づいた見解も全否定
 ・それどころか、「危険寄り」でない発言をする人間は全部「御用○○」「工作員」呼ばわり

…他にも類型的な言動は枚挙に暇なしでしたが。



そういった「社会正義を謳うフリをしてヘイトをまき散らす」連中
心の底から苦々しく思えて我慢ならなかったので、
その気持ちをキーボードに叩きつけた結果生まれたのが、この歌詞です。


  「いのちを守れ」口々に 叫ぶヤツらのその目には
  今そこにある 生命の危機は映らない


   :

  Bye-bye, baby 移り気レボリューション
  吹く風に揺られるまま スローガンも日替わりメニュー
  So what, baby? わがままアジテーション
  ダシにしたこどもたちに 見せる背中はどこにある



反原発を声高に叫ぶ連中のもうひとつの共通点は、
揃いも揃って「こどもを守れ」というスローガンを掲げてることです。

「フクシマのこどもたちを守れ!被曝させるな、疎開させろ!」
みたいなことを正義ヅラして言う割には、
避難によるストレスや、風評被害による収入減に直面している
福島の大人たちの苦しみは知らんぷり。
それどころか、福島の農家を殺人者呼ばわりするようなヤツさえいる。
そんな連中が、どの口で「革命」などとのたまうのかと思うと、
怒りを通り越して失笑するより他ありません。


  同じ大地を 穢れだと呼ぶ
  汚い舌で革命だとか とんだお笑いぐさでしょ



こどもの生命をダシにして、多くの人を傷つけるその背中は、
こどもたちに見せる価値すらない煤けたものだということに、
彼らは気づきもしないのでしょう。


  動き始めたプラントに 謗りの声を投げつけて
  我が身のために 大義を振りかざす


   :

  Fxxkin' baby 正義感もファッション
  味方でも気に入らなきゃ 敵と決めつけ切り捨てる



このくだりは、反原発系のアルファアカウントである某大学教授が、
ちょっと中立的な発言をしただけで、別の反原発系アルファアカウントに
「御用学者」と罵られた…という事案を元にしたフレーズです。

わずかでも意に沿わない発言をした人間は、
たとえ昨日までの「同志」であっても即座に敵認定。
そこには社会正義なんてなくて、単に自分の主張を喧伝することで
耳目を集めたいというだけの、腐りきった欲望しか存在しないのでしょう。



そして、最後の


  ぜんぶウソなんて歌の どこに真実があるんだろう


は、福島第一での事故直後に斉藤和義が歌った曲
「ずっとウソだった」に対するアンチテーゼです。
(作詞時には記憶違いをしていて「ぜんぶウソ」と書いてしまいましたが、
 このライナーノーツを書くにあたって再度ググったら「ずっとウソ」だったんですね…w)


あの事故が起こるまでは誰も(俺も含め)、安全神話という「ウソ」に気づいてなかったばかりか、
むしろそのウソの傘の下で、恩恵を享受しながら生活していたわけで。
それが、事故のとたんに手のひら返しで電力会社を罵倒し、
「ずっとウソだった、ほんとクソだった」と悪し様にうそぶくその姿が、
紫陽花革命を支持する人々の姿に重なって見えました。
(ネットで話題になった当初から、あの曲には受け付けないものを感じていましたが。
 書きおろしじゃなくて替え歌だという「やっつけ仕事」な点も含めて)


  まるで「事故のおかげで、俺は真実に気づいた」みたいに歌ってるけど、
  そんなことばの、いったいどこに「真実」がある?
  おまえが真実だと思ってる存在も、ひと皮剥いたらまた「ウソ」かもなんだぜ?



…この最後の1行には、そんな気持ちを込めています。



かくのごとく、かなり直接的かつ攻撃的な内容であることは自認していたので、
「曲募集中」のタグこそつけてはみたものの、
正直なところ、拾ってもらえる可能性はないだろうと思っていました。

それを拾ってくれた上に、
ラップ風味のフレーズまで織り交ぜたカッコいい曲に仕上げてくださった
みっちゃんP氏には、ただただ感謝のひとことに尽きます。



そしてこの作品のタイトルなんですが、アジサイの花言葉からとっています。
(もう想像ついてることとは思いますが)

かつては1万人規模の動員があったと言われる官邸前デモも、
今ではまた数百人〜1000人程度の規模に落ち着いているとか。

残り9000人はどこに行ったんでしょう。
「移り気」という花言葉をなぞるように、糾弾するターゲットを変えたんでしょうか。
それとも単に、お祭りに飽きたんでしょうか。





 
posted by mak.kanz@wa at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月03日

自作詞ライナーノーツ#20 「Another Dimension −どこにいても−」

気がつけば、5月末以来ブログを更新してませんでした…w
ライナーノーツに至っては、すでに1年以上手つかずというねwww


…いや、笑ってる場合じゃない(´・ω・`)


フィギュアスケート関係の記事は、ぼかふぁんで日記を書いてるので、
今回はほったらかしだったライナーノーツを。
こちらの曲です。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

Another Dimension −どこにいても− powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/8mrh9zoe792b6274


nocchi1031氏(パレットP)とのコラボ7作目です。



オーダーをいただいたのは9月の上旬。
特にテーマやイメージの指定はなしとのことで、
いつもの通りに譜割おこしかねがねの聴き込みを開始。

イントロから続く静かなオケ&メロディが、
サビに入った途端に激しくなる様から、
当初浮かんだイメージは「静謐と激情のあいだ」というようなものでした。
それに沿わせる形で歌詞をひねり出そうとしたものの、
折りしも創作バイオリズムの下降期(人はそれをスランプと呼ぶ)に
入ってしまった状況で(…というか未だにですがorz)、なかなかいい歌詞が出ず。


そんな折、ふとこの新聞記事が目にとまりました。


  娘よ最期の場所は あの日から2年半、不明長女捜し続ける(河北新報)
  http://www.kahoku.co.jp/news/2013/09/20130912t13017.htm


すでに元記事の掲載期間が経過してしまっているので、
Web魚拓を貼っておきます。
http://bit.ly/1bBVTMS


その記事文中の以下の箇所を読んだ瞬間、
胸の奥をかきむしられるような、そんな感情が迫ってきて、
どうにもできませんでした。


--- 以下記事引用(改行はこちらで入れました) ---

  …残された2人の娘のため、仕事に没頭した。
  時が過ぎれば悲しみは癒える。そう思ったが、薄らぐことはなかった。

  生活は落ち着きを取り戻した。
  一緒に買い物したショッピングセンター、好物のそば−。
  ふとした拍子に思い出す長女のイメージはより鮮明になった。
  屈託のない笑顔が目に浮かぶ。見つけてやれない悔しさが募る。

   :

  墓に遺骨はない。支所で犠牲になったとの話も推測でしかない。
  美里さんのランドセルだけが支所から約2キロ上流で発見された。
  どこで手を合わせても釈然としない。

  「最期にいた場所はどこなのか。早く見つけて供養をしてやりたい」

   :

  「美里」の名前は自分が付けた。
  将来、北上町を離れても自然豊かで美しい古里を忘れないでほしい、
  と願いを込めた。

  震災後1年は海を見るのが嫌だった。
  今は河口に来ると美里さんに会えるような気がする。

  「大好きだった海のかなたに行ってしまったのかな。
   それなら会いに来た父の姿を見てくれている」

  そう信じている。

------



…この記事を読んだことで、歌詞の方向性はまったく変わりました。

浮かんだテーマは、

「故人への尽きせぬ愛情と、前を向いて歩もうとする魂(こころ)

そこに、かねてからの「手持ちタイトル」の中から、
今回の作品のタイトルを組み合わせて、本格的に作詞を開始しました。



  立ち止まれば 聴こえるのは 咽ぶような波音
  喪失感は あらわれることもないまま募って


   :

  きみがいないこの世界に 慣れてくのが怖くて
  振り返りもしないままに 走り続けてたけど
  新しい靴は小さくて 転んでばかりで
  擦りむいた膝よりもずっと こころが痛くて



Aメロに相当するこれらのフレーズは、
記事中の「時が過ぎれば〜悔しさが募る」の箇所からインスパイアされました。


  (おもてに)現れることも、(寄せる波に)洗われることもなく、
  時間の経過とともに、ただ澱のように積もりゆく、
  大切なひとがそこにいないという「かなしみ」。
  そして、そんなかなしみに満ちた世界に、いずれ否応なしに慣れてしまうこころ。
  それを振り切るために日々の生活に勤しんでも、
  胸の中の痛みは消えることはない──



そんな心象風景を記事から感じ、それをメロディの上に乗せてみました。



そして、Cメロから間奏・サビを挟んでアウトロに至るフレーズは、
記事末尾の

>  「大好きだった海のかなたに行ってしまったのかな。
>   それなら会いに来た父の姿を見てくれている」

のことばから生まれました。


  でも忘れてしまいたくない
  きみと僕が 笑い 泣いた
  かけがえない日々のことを
  そして今も どこかにいるきみのことを


   :

  僕はずっと ここにいるよ
  たとえ誰も いなくなっても
  きみをずっと 愛してるよ
  たとえきみが どこにいても



「愛してるよ」というフレーズから、
恋人との死別を思い浮かべた方も少なくないかもしれませんが、
今回念頭に置いたのは、恋人に限らず
「大切な誰か」を喪った人々のことです。


親を。
子供を。
配偶者を。
同僚を。
恩師を。
親友を。

それら「愛すべきひと」を喪った人々も、
ただかなしみに暮れて日々を無為に過ごしているだけじゃないはず。
亡くなったひとたちに恥じない人生を歩んでいこう、とこころに決めて、
立ち上がろうとしている人だって少なくない、


…そう思いながら、タイトルにも通じるこのフレーズを打ち込みました。


ピアプロにアップしてある歌詞にはあえて載せませんでしたが、
アウトロの部分に入っている英語コーラスにも、
「大切な誰か」への想いというものを込めたつもりです。

(簡単な英語なので、充分ヒアリングできると思います。
 なので、ここにも載せませんw 皆さんの耳で確認いただきたく)



今回のタイトルは、上述した通り、
ストックしてあった「手持ちタイトル」から採用したものです。
(nocchiさんとのコラボでは、手持ちタイトルを使用するのはこれが2作目ですが)

「Another Dimension」、…直訳すれば「もうひとつの次元」。
ですが、今回の場合は「此岸と彼岸」というような意味合いのつもりです。

今自分が立っている此岸。
大切な誰かがいるであろう彼岸。
その距離は果てしなく遠く、手を伸ばしても届かない。

…でも、大切なひとへの想いというのは、
いつでも・どこでも変わることはないものだ、と思っています。
「−どこにいても−」というサブタイトルには、
アウトロのフレーズの通り
「きみがどこにいても、僕は大切に想い続ける」
という気持ちを込めたつもりでいます。


  遠い空の下を濡らす雨も
  目を閉じれば止んでしまう まだ降ってるのに


   :

  当たり前にまわる 時計の秒針が
  記憶の糸 切ってしまう



当事者じゃない我々の記憶からは、
そんな「かなしみの風景」はどんどん消えていこうとしています。

でも、忘れていいはずがない。
今も「喪失感を負った日々」がそこにはあって、
それはたとえ街が復興しても、終わることなく続くのだ…ということを。


今回のこの歌詞は、震災に寄せる一作であるとともに、
自分に対する戒めの意味も含んでいます。
──「どこにいても、あの日を想え」という戒めを。





 
posted by mak.kanz@wa at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月31日

『ドキ生Debut vol.2』見てきたよ!

5/25(土)。
東京・大塚のライブハウス「Hearts+」で開催された
『ドキ生Debut vol.2』を見に行ってきた。


今回は全5組の参加であった…が、俺のお目当てはもちろん、
最もリスペクトしてやまない、パレットPことnocchi1031氏が率いるバンド・
Primary Color Palette(以下PCP)。

これまで、nocchiさんの演奏している姿は2度ほど拝見しているが、
いずれもブラボーカフェさんのサポートベーシストとしての姿だったので、
「本職」であるギタリストとしてのnocchiさんを見るのは
当然のことながら今回が初めてw
ということで、ずっとずっと楽しみにしていた。


当日、ヤボ用に時間を食ってしまい、
現地到着時は、すでに1組目であるフロッタージュの演奏が始まっていた><

ロビーについてきょろきょろしてたら、ちょうどnocchiさんと鉢合わせw
流れでタオルマンさんを紹介してもらい、ご挨拶。
その後、MKiriさん・グル美さん・哲犬さんともご対面を果たす。
当然のことながら、nocchiさん以外の皆さんとは初対面なので、
「はじめまして」のラッシュにw
(哲犬さんだけは、にゃっぽん〜Twitterでつきあいアリだったけど)


で、そんなこんなで(何
我らがPCPは4組目に登場。
できるだけ近くで堪能したいと思ったので、ほぼ最前列な場所を陣取り待機。
後ろの人が見えないかもって? そんなの関係ね(ry


ステージ前のスクリーンがあがり始めると同時に、
オープニングSEとして流れてきたのは「人魚」。


人魚 powered by ピアプロ

ドラムンベースの心地よいリズムで、いやが上にも気分は高揚していく。
(ライブ後、実はこのSEがMKiriさんのキーボードから
 流されていたと知ってびっくりした!)


そしてスクリーンがあがり切ったところで、
タオルマンさんの腹にずしっとクるドラムとともに始まったのは、
「Winner Takes All」!



実は、ロビーでMKiriさんと話していた時に
「1曲目ですよ♪」と言われてしまっていたわけだがw
わかっていても、実際にオープニングナンバーとしてこの曲が…と思うと、
胸にじーんとくるものが。
nocchiさんとコラボした初めての曲ということもあり、
自分の中でも思い入れの強いこのナンバーを生で聴けるというのは、
歌詞屋冥利に尽きる気持ちだった。


2曲目は「夕空と歌声と」。



ニコ動で聴くよりも、ライブで聴くと「映える」曲だな、と思った。
哲犬さんのベースのうねり具合が気持ちいい。


軽くMCを挟んでの3曲目は、nocchiさん最大のヒットナンバー「サッドソング」。



タオルマンさんのドラムが、まさに「火を噴くぜ」レベルの激しさ。
原曲のあの暴れ太鼓を完璧にライブの場に持ち込んだー!って感じで、
ずっとタオルマンさんの演奏に目が釘付けになったw


4曲目、MKiriさんの引き込まれるようなキーボードの音色で始まったのは、
nocchiさんの初オリ曲にして、P名の由来でもある「Palette」。



A〜Bメロの「静」から、サビの「動」への流れはいつ聴いてもみなぎる。
これを生で聴けることの幸せを感じる。


その後はメンバー紹介へ。
PCPは5人全員、居住地がバラバラということで、紹介順は北からw
哲犬さんの紹介で「from 北海道!」とグル美さんが言った瞬間、客席がどよめいたwww

そして、ラストナンバーは「Color」。



「『忘れないで』、みんなで一緒に!」とグル美さん。
それに呼応するように声を上げて歌う観客。もちろん俺もw
間奏のギターソロに入ったところで、もうグッとこみあげてくるものが。

ボカロを・MEIKOを聴いててよかった。
nocchiさんを追っかけててよかった。
心からそう思った瞬間だった。


今回のライブを見てて思ったのは、
5人ともものすごく楽しそうに演ってた、ということ。
みんなのキラキラした笑顔がとても印象に残っている。

それと、全員の圧倒的に安定したクオリティ。
nocchiさんのギターはもちろんのこと、グル美さんのボーカル、
哲犬さんのベース、MKiriさんのキーボード、タオルマンさんのドラム。
全員での練習わずか3回で本番に臨んだとは思えないほどのフィット感。
本当に最高のバンドだと思った。



PCPの出番終了後、ロビーで一服していると、
なんと目の前に拝郷メイコさんが!!!
Twitterで、某相互さんと「来てくれたりしませんかねー」と会話してはいたが、
本当にいらっしゃってるとは思わなかったのでマジでびっくり。
(「DAIBA de Thanks」からの流れ的に、来るべくして…だったのかもですが)
顔ちっちゃかったなぁ…(*´д`)


終演後、全バンドのメンバーの方々からひとことのコーナーが。
nocchiさんからは
「自分たち以外にも、演ってみようというところが出てくればいいと思う」
というようなコメントが。
MEIKOマスターさんたちの曲は、どれもこれもライブ映えするものばかりなので、
確かに後に続くバンドが出てくれば面白いし、見てみたいと思った。



その後、打ち上げの末席に参加させていただき、PCPの皆さんと改めて歓談w
rumecoさんともようやく対面を果たし、ご挨拶。
持参した『暁』の歌詞カードに、皆さんのサインをもらったりしながら、
ライブの余韻を反芻しつつ、終電で帰路に。



今まで、いろんなコンサートやらライブやら見てきたつもりだけど、
今回のドキ生は、──PCPの演奏は、
自分史上もっとも楽しいライブだった。

Twitterでも書いたけど、
この素晴らしいひとときをくれた、PCPの皆さんと、
ドキ生スタッフの皆さんに、心から感謝している。


…できれば、今回だけで終わりにしてほしくない。
いつかまた、気持ちいい夢のようなリアルを見させてください。
 
posted by mak.kanz@wa at 23:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月10日

そのパフォーマンス、唯一無二。

フィギュアスケートの世界選手権(以下WC)開幕を目前に、
「Stars On Ice 2013@なみはやドーム」の録画(3/5・BSジャパン)を、2日かけて消化。

…え? 4大陸選手権(以下4CC)のEX?
それはWCの地上波放送が始まる前に消化するとしてw


1月の地上波放送では、一部の選手の演技が(放送尺の関係もあり)カットされていたが、
今回のBSジャパンでの放送は「演技ノーカット」がウリ。
ということでwktkしながら見てみたが、期待以上の面白さで非常に満足できた。


カート・ブラウニング(カナダ/1989〜1991・1993年WC優勝)のキレキレな演技、
フィリップ・キャンデロロ(フランス/1998年長野五輪3位)の相変わらずの女性客いじりw
ドロシー・ハミル(アメリカ/1976年インスブルック五輪優勝)の56歳とは思えない流麗な滑り。
その他の選手も、素晴らしい演技を見せてくれていて、とても楽しかった。


その中で、特に印象に残ったのが2組。


まず、キンバリー・ナヴァーロ&ブレント・ボメントリ(アメリカ/2008年4CC3位)。
アイスダンスのペアであるにもかかわらず、
ブレントがキンバリーの足首をつかんでブンブン振り回すエアプレーンスピンをやってのけるという
豪快な技に驚愕。
しかも、水平に回すのではなく、高⇒低⇒高⇒低…と振り回すものだから、
キンバリーの顔がリンクすれすれをかすめるような状態になることがあり、
テレビを見ながら「ちょwww怖い、怖いよ!!!www」と思わずツッコミをw


男女間で体格差があるのが前提なペアなら、EXでそういうスピンをやる選手もそこそこいるが、
アイスダンスのペアでそれをやるというのがびっくりだった。
ちなみにキンバリーの公称身長は160cm。決してそんなに小さくはない。
そんな女性を、ああも豪快に振り回すブレントの力強さにも目を見張った。
彼らが競技会で活躍していた頃にはほとんど注目もしていなかったが
(地上波ではほとんど電波に乗っかることもなかったので)、
それがいかに不明であったかと思わされたw


そしてもう1組…というか1人が、ショーン・ソーヤー(カナダ/2006年トリノ五輪12位)。
こちらは、かなり前からお気に入りだった選手。
ここしばらく競技会に出てきていなかったので、どうしたんだろうと思っていたら、
SOIでその姿を見るとは思わなかったので驚きだった。


個人的に、カナダのフィギュアスケーターは、カテゴリーを問わずどの選手も
「スピンに長けている」という印象がある。
それも特に、男子選手にそういう傾向が多いような。

すでにSOIの中心メンバーであるジェフリー・バトル(2006年トリノ五輪3位、2008年WC優勝)
以外にも、エマニュエル・サンデュ(2003年GPファイナル優勝)、
ケビン・レイノルズ(2013年4CC優勝)など、スピンポジションの多彩さと
その回転の安定性の高さで、強い印象を残している選手が多い気がする。

その中でもショーンは、類まれともいえる身体の柔軟性を生かしたスピンがすごかった。
特に、180度開脚+キャッチフットでくるくる回るこのスピン
http://blog-imgs-22.fc2.com/s/h/u/shura22/ss04s.jpg
(個人的には、勝手に「Tボーンスピン」と呼んでいるw)の独特さと美しさで、
すっかり心をわしづかみにされてしまった。

(でもトリノ五輪の時は、中継を担当していたフジテレビが、よりにもよってショーンのFS演技のところで
 CMを放り込んできたせいで、彼の演技を見られなかった… だからフジテレビはダメなんだ!
 2010年WCでも、PB出したファヌフの演技をSP/FSともカットしてたし…)


そのショーンの演技が、久々に見れたということで、とても興奮した。
並の女子選手より美しいスパイラルポジション(これも180度開脚!)も、
地を這うようなスプレッドイーグルも、変わらないキレ味。
さらに、競技会では当然出す機会のなかったバックフリップも披露(しかも2度も)。
「ああ、やっぱりこの人はすごいスケーターだ」と思いながら、心のそこから楽しんだ。
…まぁ、あのメイクはちょっとアレだったがw


ISUチャンピオンシップや五輪では表彰台の経験なし。GPシリーズ(シニア)でも表彰台は1回のみ。
カナダ選手権でも優勝の経験はジュニア時代の1回のみ。
それでも、SOIのレギュラーメンバーとして活動できているのは、
その素晴らしいパフォーマンスが認められているからなんだと思う。
俺がいくらブログで言っても伝わらないかもしれないので、
よければニコ動なりYouTubeなりで検索して、一度動画を見ていただきたいと思う。
posted by mak.kanz@wa at 03:33| Comment(0) | TrackBack(0) | フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月31日

自作詞ライナーノーツ#19 「あした」

年内にはもう1回ぐらい更新しておきたいなー、と思い、
時間を搾り出して記事を書くw



ということで、2012年最後の記事は、この曲のライナーノーツです。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

あした powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/w0p06kon7rc5raio


ゴゼン氏との(現在のところ唯一の)コラボ曲です。



2008年の12月、ゴゼン氏がピアプロで歌詞募集をかけているのが、
たまたま目にとまりました。
(歌詞募集時のURL: http://piapro.jp/content/x9svybfuh3a80j78

当時は、新着音源のチェック頻度が少々下がり始めていたタイミングで
(それでも今よりは高頻度でチェックしていましたが…)、
まさに偶然のタイミングで目にとまった曲でした。


早速ダウンロードし、譜割おこしを兼ねての聴きこみ開始。

ゴゼン氏いわく

> イメージ等はお任せします。
> 音に自分のイメージを込めたつもりです。

とのことだったので、
譜割おこしを兼ねて何度もオケを聴き込み、
ゴゼン氏が曲に託したイメージをつかもうとしました。



そのメロディラインから俺が感じたのは「優しさと前向きさ」。
きっとゴゼン氏は、そういうイメージをこの曲に込めたのだろう、と解釈して、
「ならばこっちも、そのイメージにフィットする詞を書こう」と、
ストックしていたタイトル案から、今回の「あした」というフレーズをチョイスしました。


そして最初に浮かんだフレーズが、


  きのうはきのう 今日は今日で 過ぎた時間は変わらなくて
  後悔ばかり増えるけれど それでも


   :

  あしたはあした 今日とすべてが同じわけじゃないから
  どんな小さなことも また始めればいいと教えてくれた



…の4行です。



  つまずいたり、ヘタ打ったり、余計なこと言ったり…
  いろんなことがあるけれど、起きたできごとは消せないから、
  昨日は昨日、今日は今日として生きるしかない。
  でも、どんなことがあっても、あしたという日は今日とはまた別の日としてやってくる。
  だから、そんな「あした」を精いっぱい生きていこうよ──




という想いを、それらのフレーズに託してみました。



若干後ろ向きっぽい「私」は、ちょっとしたことで落ち込んだりする自分の姿。
そして、そんな「私」を励ましてくれる「きみ」は、
そんな風になりたいという自分の理想。

どちらも、俺自身の気持ちを投影したつもりです。


そのイメージは、
ゴゼン氏が描いていたものにどうやらいちばん近かったようで、
歌詞を採用していただけました。

もともと、歌詞募集曲での採用実績が非常に少ないので、
単純に採用されたということ自体がもちろん喜びではあるのですが、
俺にとっては、MEIKOを使用した楽曲への歌詞提供は
これが初だったということもあり、その意味でも嬉しかったです。



歌詞投稿が可能になった2007年12月末以降、現在に至るまで、
ピアプロは慢性的に「歌詞書き供給過剰」状態が続いています。
そのため、ひとつ「歌詞募集」タグのついた曲がアップされれば、
ものすごい勢いでエントリーが殺到するという状況が、この当時からありました。

この曲も例に漏れず、全14作品という歌詞応募がありました。
エントリーした作詞家さんの中には、俺よりも優れた歌詞センスを持つ人が
多数いらっしゃったので、正直「厳しいだろうなー」と思っていた部分はありました。
そのため、採用のメッセージをゴゼン氏からいただいた時は、嬉しさと同時に、
若干意外な気持ちと、安堵の気持ちがないまぜになった感情を持ちましたw



ニコ動で見ると、歌詞に対する好評価コメントもいくつかいただいているようで、
歌詞書きとしては冥利に尽きるというか、僥倖の極みというか。

また、他のボカロやUTAUでのカバーバージョンがいくつかアップされているのを知り、
それだけ愛される曲に携われたということを、今は非常に嬉しく思っています。



そしてこの曲ですが、本日(2012/12/30)放送された
NHKラジオ第1『エレうた!』でオンエアしていただきました!

今回のテーマは「あした」ということで、
そのものズバリなタイトルのこの曲がリクエストされた…ということなのでしょうが、
…正直、まさかいきなり1曲目でかかるとは思ってもいませんでしたwww

それと、歌詞の


  今できること それは 今しかできない何か 始めることさ


のフレーズをが心に響いた…というのも、俺としては意外というか。
その部分を評価してもらえるとは思っていなかったので、驚きにも似た感情を持ちましたw


何にせよ、リクエストしてくださった方には、心から感謝したいと思います。




「あした」という日がどんな日になるかは、きっと誰にも判らない。
でも、きっと今日よりは少しいい日になるはずだし、そうしてみせる、

…そんな気持ちで聴いていただければ嬉しいです。



 


PS:KarenTからの配信アルバム『15 a.m.』にも、本作が収録されています。
   よろしければぜひ。
   http://karent.jp/album/22

 
posted by mak.kanz@wa at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする