2011年07月07日

見えないものほど怖いんだろうか。

7/4の東京中日スポーツ紙面にこんな記事が。


 博一以外のMotoGP全ライダー「日本に行きたくない」 (東京中日スポーツ)
 http://f1express.cnc.ne.jp/index.php?teiko_id=237464&cat_id=27&top_flg=1
 ※サイトは有料会員制


自分は定期購読しているので、紙面からちょっと引用。
(ライダーの名前はイニシャルではなくフルネームに修正しました)


>ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、バレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)を中心に動いてきた
>「日本GP中止活動」は、ついにMotoGPクラスの全ライダーを巻き込む陳情騒動に発展。
>青山博一(ホンダ)を除くライダーが署名した陳情書がグランプリを運営統括する
>Dornaのカルメロ・エスペレータCEOに届けられた。その内容は
「ツインリンクもてぎの放射能汚染の安全性が確認されなければ日本に行きたくない」
>というものだ。


ヨーロッパ人にはチェルノブイリという前例が、
アメリカ人にはスリーマイルという前例がそれぞれあるわけだし、
放射能に対する恐怖や不安があるってのは、理解できないわけじゃない。
「明らかに健康を害するようなところに誰が好き好んで行くものか」
ということなのだろう。


だが、日本がこういう時だからこそ、もてぎでレースをやることで、
『日本の人々に勇気と元気を与える』ということはできないのか、と。


開幕戦・カタールのグリッド上で掲げた

  We x JAPAN! (注:「x」は「for」の意味)

のフラッグも、こうなっては虚しく思えるばかりだ。


厨二的感情論で言わせてもらえば、


 「放射線浴びて、10年後だか20年後だかに出る(かもしれない)健康被害を心配するより、
  次のレースでシモンチェリ(※)に突っ込まれて大ケガするリスクを心配しろよwww」



というところだ。


特にこの件で、先頭に立って「日本GP拒否」を口にしているロレンソに対しては、
怒りというより情けなさというか、悲しみというか、
そういう感情が渦巻いて仕方ない。


2010年9月、サンマリノGP(イタリア・ミサノサーキット)のMoto2クラスのレースで、
日本期待の若手・富沢祥也が転倒⇒よけきれなかった後続の選手2人に轢かれて死亡、
という事故があった。
その時、ロレンソは誰よりも深い哀悼の意を表明し、次のレースで自らのヘルメットを
富沢と同じペイントにしてレースに臨んだ。


そのロレンソが、今度は真っ先に「日本(放射能)イヤだ」と言っていることが悲しい。


富沢の実家は、津波で大きな被害を受けた千葉県旭市にある。
(幸い、家もショップも津波で流されたりはしていないようだが)

自分が弟のように可愛がっていた富沢の家族が震災の被害を受けているのだから、
現地を見舞いに訪れるぐらいのことはしたっていいんじゃないのか?と思うのだ。


FIMによる「開催正式決定」のアナウンスはペンディングされたようだが、


 モトGP日本開催決まらず/オートバイ (サンケイスポーツ)
 http://www.sanspo.com/sports/news/110705/spq1107050501003-n1.htm


正式決定されれば、ボイコットはペナルティの対象になるらしいから、
ロッシもロレンソも不承不承ながら来日するのだろう。

その時、ヤツらはどのツラさげて日本の土を踏むのか。
イヤイヤで来て適当な仕事しかしないでとっとと帰るとかだったら、
いっそ来てもらわなくて結構だ、という気持ちにもなったりする。


>「日本が大変なことは皆分かっているはず。こういうときだからこそ、やろうよと言ってほしかった。
> 僕は専門家じゃないし、詳しいことは分からないが、原発の安全性が100%保証されなければ
> やらないというなら、グランプリを開催できる国はいくつあるのかと言いたい」


上記は、トーチュウの記事にもあった青山のコメントだが、
このコメントが、多くの(「全ての」と言えないのもまた悲しいことだが)日本人の思いを
代弁してくれているのだと、そう信じたい。


(※)マルコ・シモンチェリ(ホンダ)。125cc時代から無謀な仕掛けをすることが多く、
   多くのライダーが接触・転倒の被害に遭っている。中には骨折させられたライダーも…
posted by mak.kanz@wa at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする