2012年10月10日

自作詞ライナーノーツ#18 「Folhas Secas」

前回の記事から2ヶ月半ぶり。ライナーノーツとしては7ヶ月ぶり。
どんだけサボってんだとの謗りは免れないw


…それはさておき。
今回のライナーノーツはこちらの曲です。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

Folhas Secas powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/2sxq948f909bgbeh


nocchi1031氏(パレットP)とのコラボ6作目になります。



今回も、作詞のオーダーはTwitterのDMから。
例によって、歌詞のイメージについての指定などあるかを訊いてみたところ

「『Porta da Vida』に近い方向性で、秋の匂いをプラス」

という返信が。


「ということは、やっぱ『大人っぽい女性』のイメージだから、…どうしようかなぁ」

と、DLしたオケを聴きながらしばし思案投げ首。



3周ほど聴き込んで、譜割おこしが完了した頃、ピンとアイデアが。


「『Porta〜』では、待つ女の強い意志のようなものを描いたけど、
 …いつだって強いままでいられるわけじゃないだろう。
 待つ時間の間には、寂しさに心折れそうになることもあるかもしれない。
 そんな『待つ女の弱さ』を描いてみよう」


そう思い立ち、最初にタイプしたのが、大サビのフレーズでした。


  ひとりで 夢を見ることに
  疲れ果てて 流した涙さえ
  あなたは 気づかないのでしょう
  そしていつか わたしが散ってしまうのも



つまりこの歌詞は、「Porta da Vida」のアザーサイドストーリー的なポジションになります。
ということで、当然のことながら歌詞の中の主人公も、「Porta〜」と同じ女性です。
(動画公開初日のうちに、察しのいいリスナーの方のコメントがあったのには参りましたw)



  「彼女」は今夜も、裏路地の酒場のステージで歌う。
  でも、深い優しさをたたえて微笑む彼女のその瞳には、
  ずっと待ち続ける「孤独の時間」がひそんでいる。

  戻らない「彼」を待つことに時として疲れ、寂しさを感じても、
  抱きしめてくれるひとのいない夜。

  『樹々の枝をこぼれ落ち、かさかさに乾いて逝く枯れ葉のように、
   わたしが散ってしまう──その前に、あなたにそばにいてほしい』




というイメージです。

そのため、歌詞にも一部、「Porta〜」からインスパイアされたフレーズを盛り込みました。


  いくつの夜を 越えてもまだ
  変わらない日々を 今日もうたう
  振りまく笑顔の裏側に
  ため息隠して そっとドアを閉める

  港から街へ続く坂道は 樹々の色に似た石畳
  足もとで眠る 枯れ葉眺めては
  今ここにいない あなた想いながら 目を閉じる



きょうのステージを終え、港の裏路地の酒場から家路へつく彼女。
その足もとには、風に舞うこともなくひっそり積もる枯れ葉。


  ずっとここにいる そう言ったけれど
  孤独に慣れたわけじゃない
  風に遊ばれた枯れ葉が わたしのこころの水面で軋んでる



「Porta〜」の最後で、「ずっとここにいるから」と言った彼女。
でも、ずっとひとりでいられるほど強くないそのこころの中で、
枯れ葉はかさかさと静かにざわめく。


  人生に 冬が来る前に
  もし この声届くなら
  凍えてしまわないように
  わたしのことを そっと抱きしめて



だから、このこころが枯れてしまう前に。
冬の寒さに凍えてしまう前に。
一瞬でもいいから戻ってきてほしい。わたしを包んでほしい。



…そういう、「彼女」のこころの奥底を描いてみたつもりです。



タイトルですが、「Porta〜」と対を成す歌詞であることを考え、
今回もポルトガル語にしてみようと思いました…が、
英語以上になじみのない言語なので、いいフレーズを探すのに四苦八苦w


悩みに悩んだあげく、秋のイメージとして盛り込んだ「枯れ葉」ということばを、
そのままポルトガル語にしてタイトルにしようと思い立ち、
Googleで「枯れ葉 ポルトガル語」で検索してみたところ、
ポルトガル語で「枯れ葉」を意味する「Folhas Secas(フォーリャス・セーカス)
というタイトルのサンバ楽曲(しかも結構メジャーな曲らしい)があることが判明。

http://blog.goo.ne.jp/ryotaro_pianista/e/b6d117a264abd9b42c023f1b22173657

「…だったら、使わせてもらおう」と思い、このタイトルに決めた…というところですw



今回も、rumecoさんのイラストは、慈母のような深い包容力を感じる美しいイラストで、
「やはりnocchiさんの曲にはこの人のイラストだなぁ」と実感しました。

「自分の歌詞は、曲と絵に負けっぱなしなんじゃないだろうか(´・ω・`)」
なんて毎度々々思いながらも、完成した動画を見た時の高揚感とカタルシスが欲しくて、
こうして作詞しているのだろうなー…と思ったりしました。



前作とはまた違う、季節を感じるガットギターの音色を噛みしめながら、
聴いていただければと思います。



 
posted by mak.kanz@wa at 01:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする