2014年06月18日

自作詞ライナーノーツ#21 「移り気レボリューション」

プライベートのモロモロもあり、またぞろブログが放置状態に…(;´д`)


ということで、重い腰をあげての更新。
今回は、こちらの作品のライナーノーツを。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

移り気レボリューション powered by ピアプロ / サビ情報 by Songle

[歌詞]
http://piapro.jp/content/zs0b9jjv7wd2mfsr


以前、KOU@刹那さんとのコラボ曲「千年愛」(sm19262860)の編曲を担当していただいた、
静月乃微香さん(みっちゃんP)に歌詞を拾っていただいた詞先コラボです。



この歌詞自体は、2012年の7月にピアプロにアップ済みだったものです。
題材は、タグにもある通り「紫陽花革命」と称された、
首相官邸前での反原発デモ(と、その参加者)です。

当時、官邸前に集まり「原発再稼働反対」を声高に叫びたてる人々が、
そのデモを「紫陽花革命」と呼び、Twitter上でもハッシュタグを仕立てて
運動をさらに加速化させようとしていた時期でした。
(この名称自体は、たぶんチュニジアの「ジャスミン革命」をもじったのでしょう)

同時期、関西電力の大飯原発が、ストレステスト合格を受けて再稼働したこともあり、
デモ参加者はさらに過熱したような状態にありました。



しかしながら、Twitter上で「紫陽花革命」を支持するアカウントの発言を眺めてみると、
その多くには、共通する思想的傾向が見受けられました。

 ・東京電力に対する無慈悲なまでの糾弾
 ・浜通りから会津まで一緒くたにした挙げ句「福島は汚染されている」と中傷を連発
 ・東北(特に福島)の農産物・魚介類に対する猛烈な拒否反応
 ・放射性物質濃度の基準値および検査結果を全否定
 ・放射線・原子力の専門家による、知見や数値に基づいた見解も全否定
 ・それどころか、「危険寄り」でない発言をする人間は全部「御用○○」「工作員」呼ばわり

…他にも類型的な言動は枚挙に暇なしでしたが。



そういった「社会正義を謳うフリをしてヘイトをまき散らす」連中
心の底から苦々しく思えて我慢ならなかったので、
その気持ちをキーボードに叩きつけた結果生まれたのが、この歌詞です。


  「いのちを守れ」口々に 叫ぶヤツらのその目には
  今そこにある 生命の危機は映らない


   :

  Bye-bye, baby 移り気レボリューション
  吹く風に揺られるまま スローガンも日替わりメニュー
  So what, baby? わがままアジテーション
  ダシにしたこどもたちに 見せる背中はどこにある



反原発を声高に叫ぶ連中のもうひとつの共通点は、
揃いも揃って「こどもを守れ」というスローガンを掲げてることです。

「フクシマのこどもたちを守れ!被曝させるな、疎開させろ!」
みたいなことを正義ヅラして言う割には、
避難によるストレスや、風評被害による収入減に直面している
福島の大人たちの苦しみは知らんぷり。
それどころか、福島の農家を殺人者呼ばわりするようなヤツさえいる。
そんな連中が、どの口で「革命」などとのたまうのかと思うと、
怒りを通り越して失笑するより他ありません。


  同じ大地を 穢れだと呼ぶ
  汚い舌で革命だとか とんだお笑いぐさでしょ



こどもの生命をダシにして、多くの人を傷つけるその背中は、
こどもたちに見せる価値すらない煤けたものだということに、
彼らは気づきもしないのでしょう。


  動き始めたプラントに 謗りの声を投げつけて
  我が身のために 大義を振りかざす


   :

  Fxxkin' baby 正義感もファッション
  味方でも気に入らなきゃ 敵と決めつけ切り捨てる



このくだりは、反原発系のアルファアカウントである某大学教授が、
ちょっと中立的な発言をしただけで、別の反原発系アルファアカウントに
「御用学者」と罵られた…という事案を元にしたフレーズです。

わずかでも意に沿わない発言をした人間は、
たとえ昨日までの「同志」であっても即座に敵認定。
そこには社会正義なんてなくて、単に自分の主張を喧伝することで
耳目を集めたいというだけの、腐りきった欲望しか存在しないのでしょう。



そして、最後の


  ぜんぶウソなんて歌の どこに真実があるんだろう


は、福島第一での事故直後に斉藤和義が歌った曲
「ずっとウソだった」に対するアンチテーゼです。
(作詞時には記憶違いをしていて「ぜんぶウソ」と書いてしまいましたが、
 このライナーノーツを書くにあたって再度ググったら「ずっとウソ」だったんですね…w)


あの事故が起こるまでは誰も(俺も含め)、安全神話という「ウソ」に気づいてなかったばかりか、
むしろそのウソの傘の下で、恩恵を享受しながら生活していたわけで。
それが、事故のとたんに手のひら返しで電力会社を罵倒し、
「ずっとウソだった、ほんとクソだった」と悪し様にうそぶくその姿が、
紫陽花革命を支持する人々の姿に重なって見えました。
(ネットで話題になった当初から、あの曲には受け付けないものを感じていましたが。
 書きおろしじゃなくて替え歌だという「やっつけ仕事」な点も含めて)


  まるで「事故のおかげで、俺は真実に気づいた」みたいに歌ってるけど、
  そんなことばの、いったいどこに「真実」がある?
  おまえが真実だと思ってる存在も、ひと皮剥いたらまた「ウソ」かもなんだぜ?



…この最後の1行には、そんな気持ちを込めています。



かくのごとく、かなり直接的かつ攻撃的な内容であることは自認していたので、
「曲募集中」のタグこそつけてはみたものの、
正直なところ、拾ってもらえる可能性はないだろうと思っていました。

それを拾ってくれた上に、
ラップ風味のフレーズまで織り交ぜたカッコいい曲に仕上げてくださった
みっちゃんP氏には、ただただ感謝のひとことに尽きます。



そしてこの作品のタイトルなんですが、アジサイの花言葉からとっています。
(もう想像ついてることとは思いますが)

かつては1万人規模の動員があったと言われる官邸前デモも、
今ではまた数百人〜1000人程度の規模に落ち着いているとか。

残り9000人はどこに行ったんでしょう。
「移り気」という花言葉をなぞるように、糾弾するターゲットを変えたんでしょうか。
それとも単に、お祭りに飽きたんでしょうか。





 
posted by mak.kanz@wa at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする