2011年07月07日

見えないものほど怖いんだろうか。

7/4の東京中日スポーツ紙面にこんな記事が。


 博一以外のMotoGP全ライダー「日本に行きたくない」 (東京中日スポーツ)
 http://f1express.cnc.ne.jp/index.php?teiko_id=237464&cat_id=27&top_flg=1
 ※サイトは有料会員制


自分は定期購読しているので、紙面からちょっと引用。
(ライダーの名前はイニシャルではなくフルネームに修正しました)


>ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、バレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)を中心に動いてきた
>「日本GP中止活動」は、ついにMotoGPクラスの全ライダーを巻き込む陳情騒動に発展。
>青山博一(ホンダ)を除くライダーが署名した陳情書がグランプリを運営統括する
>Dornaのカルメロ・エスペレータCEOに届けられた。その内容は
「ツインリンクもてぎの放射能汚染の安全性が確認されなければ日本に行きたくない」
>というものだ。


ヨーロッパ人にはチェルノブイリという前例が、
アメリカ人にはスリーマイルという前例がそれぞれあるわけだし、
放射能に対する恐怖や不安があるってのは、理解できないわけじゃない。
「明らかに健康を害するようなところに誰が好き好んで行くものか」
ということなのだろう。


だが、日本がこういう時だからこそ、もてぎでレースをやることで、
『日本の人々に勇気と元気を与える』ということはできないのか、と。


開幕戦・カタールのグリッド上で掲げた

  We x JAPAN! (注:「x」は「for」の意味)

のフラッグも、こうなっては虚しく思えるばかりだ。


厨二的感情論で言わせてもらえば、


 「放射線浴びて、10年後だか20年後だかに出る(かもしれない)健康被害を心配するより、
  次のレースでシモンチェリ(※)に突っ込まれて大ケガするリスクを心配しろよwww」



というところだ。


特にこの件で、先頭に立って「日本GP拒否」を口にしているロレンソに対しては、
怒りというより情けなさというか、悲しみというか、
そういう感情が渦巻いて仕方ない。


2010年9月、サンマリノGP(イタリア・ミサノサーキット)のMoto2クラスのレースで、
日本期待の若手・富沢祥也が転倒⇒よけきれなかった後続の選手2人に轢かれて死亡、
という事故があった。
その時、ロレンソは誰よりも深い哀悼の意を表明し、次のレースで自らのヘルメットを
富沢と同じペイントにしてレースに臨んだ。


そのロレンソが、今度は真っ先に「日本(放射能)イヤだ」と言っていることが悲しい。


富沢の実家は、津波で大きな被害を受けた千葉県旭市にある。
(幸い、家もショップも津波で流されたりはしていないようだが)

自分が弟のように可愛がっていた富沢の家族が震災の被害を受けているのだから、
現地を見舞いに訪れるぐらいのことはしたっていいんじゃないのか?と思うのだ。


FIMによる「開催正式決定」のアナウンスはペンディングされたようだが、


 モトGP日本開催決まらず/オートバイ (サンケイスポーツ)
 http://www.sanspo.com/sports/news/110705/spq1107050501003-n1.htm


正式決定されれば、ボイコットはペナルティの対象になるらしいから、
ロッシもロレンソも不承不承ながら来日するのだろう。

その時、ヤツらはどのツラさげて日本の土を踏むのか。
イヤイヤで来て適当な仕事しかしないでとっとと帰るとかだったら、
いっそ来てもらわなくて結構だ、という気持ちにもなったりする。


>「日本が大変なことは皆分かっているはず。こういうときだからこそ、やろうよと言ってほしかった。
> 僕は専門家じゃないし、詳しいことは分からないが、原発の安全性が100%保証されなければ
> やらないというなら、グランプリを開催できる国はいくつあるのかと言いたい」


上記は、トーチュウの記事にもあった青山のコメントだが、
このコメントが、多くの(「全ての」と言えないのもまた悲しいことだが)日本人の思いを
代弁してくれているのだと、そう信じたい。


(※)マルコ・シモンチェリ(ホンダ)。125cc時代から無謀な仕掛けをすることが多く、
   多くのライダーが接触・転倒の被害に遭っている。中には骨折させられたライダーも…
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2011年06月03日

どの口が言うか。

鳩山由紀夫という人物がこれほどカスだとは、正直想定の斜め上すぎる…


 鳩山氏 首相辞任へ手続き踏む (NHKニュース)
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110602/k10013279471000.html

>岡田幹事長が『その2つは条件ではない』と言っているのはうそだ。
人間はうそをついてはいけない。


 鳩山氏「首相はペテン師」「不信任案賛成すれば良かった」 (MSN産経ニュース)
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110603/plc11060310470009-n1.htm

>「きちっと約束したことは守るのはあたり前だ。それができなかったらペテン師だ」



普天間基地移設で「最低でも県外」と、沖縄県民に期待を持たせるようなことを言っておいて、
結局は辺野古移設にしたのは誰だ?

「総理大臣を経験した者は政界に影響力を残すべきでない」とか言っておきながら、
なかったことのように次の選挙にも出ようとしてるのは誰だ?



6/1の夜には「野党が不信任案を出しても賛成する」と言ってたくせに、
採決後は「野党の不信任案に乗っかるなんて邪道」と
いけしゃあしゃあとうそぶいた原口一博もクソだけど、


 原口一博がクズ過ぎると話題 (痛いテレビ)
 http://zarutoro.livedoor.biz/archives/51676603.html


鳩山の場合は、総理大臣経験者にしてこの体たらくだから始末が悪い。
Twitterでも書いたけど、こんな厚顔無恥な人間は今まで見たことないわ。
こいつこそ真っ先に除名されるべきだろ。

つか、できればこの世から除名されろ。
又吉イエスならずとも「腹を切って死ぬべきである」って言いたくなるわ。



# 次の選挙でこいつを当選させるほど、
# 北海道9区の有権者もバカじゃないと思いたいんだが…
posted by mak.kanz@wa at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

有権者をナメるな。国民をナメるな。

フタを開けてみれば、結局「大山鳴動鼠二匹」で終わった、菅首相への不信任決議案。
首相本人が「遠からぬ退陣方針」を示唆したことで、
何とか収まった感がありありではあるが。


個人的に言って、今回の不信任決議案提出自体、到底受容できるものではない。
確かに、菅さんの震災対応は、お世辞にも「よくやってる」とは言えない。
民主党内での求心力も、正直なところ小沢に劣っていると思う。
仮に今すぐ総選挙があっても、菅さんに投票しようという気にはなれない。


でも、このタイミングで辞めさせるべきなのか、と言われたら、
個人的答えは「NO」だ。


平成三陸・太平洋大津波(東日本大震災)の復興だって、
ぶっちゃけ「まだ始まってもいねぇよ」なのが実情だし、
福島第一原発も、いつ冷温停止に持ち込めるのか、
東電の工程表がアテにならない状況がずっと続いているわけで。


そんな状況下で内閣総辞職して、
首班指名・組閣といったプロセスの間、政治空白が生まれて、
震災への対応が停滞することが、良いことなわけがない。
まして解散・総選挙なんてことになったら、
選挙どころじゃない被災地がより一層置き去りにされるのは明白なわけで。
(統一地方選さえ延期になったのに、総選挙なんてできるわけがない)


菅さんの対応は確かにもたもたしている。
だが、今回の不信任決議案は、
「俺なら菅さんよりもっとうまく早くやれる」という意思表示ではなく、
単に「気に入らねぇ。全力で行くか?」ってだけにしか見えない。

実際、自民党も公明党もみんなの党も、
「ウチならこうするぜ」という対案なんてまったく提示していなかったはず。

猫(=震災対応)の首に鈴つけるのが怖いだけだ。


復興のための対応は止めちゃいけない。
菅さんの対応に不満があるなら、引きずり降ろすのではなく、
時に支え、時に厳しくダメ出しし、時に的確な忠告を与えながら、
挙国一致でやっていくべきなんじゃないのか。

「がんばろう日本」とか言いながら、
頑張ってないのはおまえら政治家じゃないのか。
ふざけるのもたいがいにしろ。


民主党国会対策委員長・安住淳議員は、
今回の不信任決議案に対して、一貫して反対の姿勢をとってきた。
国対委員長という立場からしてそういう姿勢になるのも当然ではあろうが、
彼自身も被災者(地元の自宅は全壊したそうだ)であることを考えれば、
菅さんの震災対応の稚拙さについては、本心では思うところもいろいろあるだろうと考えるのが自然だ。

安住さんがどんな思いで、不信任決議案に反対したか。
震災復興のためにも、政治空白はつくるべきではないという思いが、
根底にはあったんじゃないのか。
俺はそう考えている(というか、そういう思いであってほしい)。


議決の場で、山井和則議員(民主党)が、「被災者のことを考えてくれ」と言って、
与野党双方の議員に深く頭を下げて懇願したのも、
震災復興のためには政治空白を生むべきではないという、ごく真っ当な考えの発露だろう。
それがなぜ、永田町の住人には届かないのか。


Twitterでも書いたが、
今回の不信任決議案提出の流れは、「嫌なら見るな!」のアスキーアートを思い出す。
まさにこんな感じだ。



                  ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
         / ̄(S)~\  <                      >
       / / ∧ ∧\ \<  嫌なら見るな! 嫌なら見るな!  >
       \ \( ゚Д,゚ ) / /<                      >
         \⌒  ⌒ /  ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ
          )_人_ ノ  
          /    /   ←国会議員
      ∧_∧ ■□ (    ))
     (   ; )■□  ̄ ̄ヽ
   γ⌒   ⌒ヽ  ̄ ̄ノ  ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      ↑国民(特に被災者の方々)



政治家は「自分たち(の利益)のために何ができるか」じゃなくて、
「国民のために何をすべきか」を考えて行動しろ。

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2011年05月23日

自作詞ライナーノーツ#14 「Porta da Vida」

今回のライナーノーツは、
現在のところ「俺的ニコ動最新作」である、こちらの曲です。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

Porta da Vida powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/9fwby5vkmmpfb0ad


nocchi1031氏(パレットP)とのコラボ4作目になります。
イラストにrumecoさんを迎えてのコラボという点では、「1987」以来になりますが。



今回、TwitterのDMで作詞のオーダーをいただいたのが、5/9(月)のこと。
希望する歌詞のイメージを伺ったところ、ボサノバ風のムーディーなオケと一緒に
「大人の女性な雰囲気の歌詞が」というイメージをいただきました。

オケをDLし、譜割おこしのために聴きこんでいる最中、
「これも一緒に」と送られてきたDMには、
rumecoさん謹製のいい雰囲気のイラストが。

[イラストはこちら]
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=18933782



「…え゙??? オケも絵もある、ってことは、
 これってもしかして『詞待ち』ってこと?

 ちょwww俺の作業待ちとか超プレッシャーwww
 しかも何wwwこのふつくしいイラストwww
 うはwwwwwwwみなぎるけどハードル上がりんぐwwwwwww」



もう、いろんな意味でおかしなテンションになって、
草でも生やさなきゃ逆に冷静になれないような、そんな勢いでしたw



とはいえ、うぇうぇ言っててもタスクは進まないので、
「大人の女性」というイメージからどんな詞にしようか検討開始。


で、「このMEIKOにはどんな雰囲気の歌詞が合うだろう…」と思いながら
rumecoさんのイラストを見ていたんですが、
まず強い印象をもって飛び込んできたのは、その「瞳」でした。

どこか愁いを含んだような、それでいて「海のような深さ」をたたえた瞳。
そのまなざしに、
『何もかもを優しく受け止めて許す包容力』を感じました。



そこから導き出された主人公の姿は、「待つ女」。



  小さな港町の小さな酒場。
  薄暗い灯りが頼りなく照らし出すステージの上で、
  長年使い込まれたスパニッシュギターを爪弾きながら歌う女性。

  彼女には、胸に想うひとがいる。
  しかしその想い人は、自由気ままに旅の空を往く日々を送り、
  今日もどこかをふらふらと放浪している。

  わがままで子供みたいなひとだけれど、
  誰よりも優しくて、かけがえのない彼の帰りを待ちながら、
  彼女は今夜も「裏路地の歌姫」として、酒場のわずかな客のために、
  そして彼のためにそっと歌い続ける──




というコンテが脳内に書きあがりました。
勝手気ままな男(船)を、静かに待ち続ける女(港)…というイメージです。

そして真っ先に打ち込んだフレーズが、いちばん最後の


  わたしはあなたの港 ずっとここにいるから


でした。
そこから先は、サビ⇒Bメロの順で、比較的順調にフレーズが浮かんできました。
相変わらず、Aメロのフレーズにはちょっと悩みましたがw


Aメロのフレーズと同じぐらい、タイトルも思い悩みました。
「港」をキーにした日本語では、
タイトルだけがやたら演歌くさくなりそうに思えたからですw
さりとて、英語タイトルでは何かフィットしないような気もして、
どういう風にしようか思案投げ首。



「…そうだ。ラテン系の言語にしてみよう」



早速Google翻訳のページを開き、
サビのフレーズにも使った「わたしはあなたの港」という文章を、
イタリア語・スペイン語、そしてポルトガル語に翻訳。
しかし、それでも何となくしっくりこず。

その時、ふとひらめきました。

「男はいつでも、女という港に帰るもの。まさにそれは『人生の港』じゃないか」

で、今度は「人生の港」を、上述した3ヶ国語に再度翻訳。

「そういや、ボサノバはブラジル発祥の音楽だし、
 ブラジルの公用語であるポルトガル語にしてみよう。
 主人公のいる酒場も、何となくポルトガルの港町っぽいイメージで考えてたしw」

ということで、ポルトガル語の翻訳結果である
「Porta da vida(ポルタ・ダ・ヴィーダ)をチョイスしました。



そして、歌詞納品から3日後。
「天使も聖者もこの街にはいない」の時と同様、あっという間の動画うpに、
またもや「ちょwwwパレさん仕事早ぇwwwwwww」
と驚かされましたw



今回は、本当にrumecoさんのイラストに助けられました。
あのイラストがあったからこそ、この歌詞は生まれたと思っています。
(ガットギターとボサノバというキーワードだけで、オケもなしに
 あの絵を3時間で仕上げたという点は、驚嘆というか賞賛の一語に尽きます)

nocchiさんのオケも、聴けば聴くほどに
胸の奥にじんわりと沁み込んでくる味わいの深さで。
このオケを誰よりも真っ先に聴くことができるという「曲先コラボのメリット」を
今回もたっぷりと味わわせていただいた、という感じです。

おふたりのクオリティが高すぎるので、毎回々々
「何か俺だけがいろんな意味でショボいよなぁ…」と思ったりもしていますが(´・ω・`)



これからの季節に合いそうな曲なので、、
静かにグラスでも傾けながら聴いていただければ、と思います。
ぜひ。





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2011年05月02日

哀悼。

ようやく見つかったんだ…


 津波避難呼びかけ続けた女性職員、遺体で発見 (読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110502-OYT1T00558.htm

 防災無線で避難呼び掛けた女性職員の遺体発見 (産経新聞・iza)
 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/505104/


>遠藤さんの母美恵子さん(53)は
>「家に帰ってきてくれるだけでもありがたい。『よく働いたよ』とねぎらってあげたい」
>と話している。
(読売記事より)


遺体の身元確認に立ち会ったダンナさんの気持ちはいかばかりかと思うけど、
その一方で

「よかったね… ようやく家族のところに戻れるんだね…。・゚・(ノД`)・゚・。」

という気持ちで胸が詰まるような思い。


彼女の必死の叫びによって、命を救われた住民も多かっただろう。
謹んで哀悼の意を捧げます。


# 今回の津波で行方不明になった方が沖合で発見されたケースって、
# 俺の知る限りではこれが3件目になるけど、
# きっとまだたくさんの方が、はるか沖合や海中で
# 見つけてもらえるのを待っているんだろうと思うと、すごく苦しい気持ちです(´・ω・`)
posted by mak.kanz@wa at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月27日

自作詞ライナーノーツ#13 「エレーナになれなくて」

今回のライナーノーツはこの作品です。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

エレーナになれなくて powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/6t6fgn5h5eyfn6lr


HM-Networkコミュでお世話になっているボカロ調教師・さいるさんの
初オリジナル楽曲に、歌詞を提供させてもらいました。


ニコ動のタグにもある通り、この曲(歌詞)は
フィギュアスケートペア・ロシア代表の川口悠子をモデルにした作品です。


2010年のバンクーバー五輪の後、かなり気分が盛り上がったので、
かねてから書きたいと思っていた
「フィギュアスケートを元ネタにした詞」を手がけようと思い立ちました。

どうせ書くなら1本だけではなく、また『私的3部作』にしてみようと思い、
都合3本を一気に書き上げましたw
本作はその1本目となります。
(残り2本は未だにピアプロで店晒し中ですがw)



本作のモデルになった川口悠子は、
もともとシングルスケーターとして活動していました。
(年齢的には、トリノ五輪金メダルの荒川静香と同い年です)

そんな彼女がペアへ転向するきっかけになったのは、
1998年長野五輪での、エレーナ・ベレズナヤ&アントン・シハルリゼ組の演技だったと言います。
エレーナ&アントンのコーチであった、タマラ・モスクビナ氏への熱烈なアピールを経て、
彼女はロシアでペア選手として活動するようになります。



その後、何度かのパートナー変更を経て、
現在のパートナーであるアレクサンドル・スミルノフと組んで以降、
彼女はロシアのトップペアとしてその地位を確立しました。
バンクーバー五輪直前の2010年ヨーロッパ選手権では、
フリースケーティングで世界最高得点(当時)を叩き出して、初の欧州チャンプに。
当然ながら、五輪での「ロシア代表ペア13連覇」の期待も高まりました。



しかしながら、五輪のフリースケーティングでは、
最大の決め技である「スロー4回転サルコウジャンプ(以下Th4S)」に失敗。
その他にも細かいミスが出て、金メダルはもとより表彰台も逃してしまいました。

フリーの演技直前、モスクビナコーチと川口が言い争うような場面がありました。
恐らくは、確実にメダルを獲るためにTh4S回避を提案した(であろう)モスクビナコーチに対し、
五輪という舞台で、出せるものを全部出し切ってメダルを獲りたいと願う川口の意見が
対立したのではないかと思わるような、そんなシーンが展開されました。
(困ったような顔でそれを見ていたスミルノフの姿も印象的ではありましたがw)



五輪の金メダルという目標のため、
生まれた国を遠く離れ、そして国籍まで変更してスケートに賭けたその強さと、
その「憧れのひと」が立った高みに、ほんのちょっとだけ届かなかった悲しみと。

フリー演技の後半、転倒した際に痛めたのか、
左の手首を押さえながら演技に復帰していく川口の姿に、そのふたつの感情を強く感じ、
「彼女のことを詞に書きたい」と思いました。
そうしてできあがったのが、この「エレーナになれなくて」です。



折りしも、本日(4/27)から、モスクワで2011年の世界選手権
(震災影響による東京開催からの代替)が本格スタートしています。
(予選は月曜から始まっていましたが)

本来の開催地・東京、代替開催地・モスクワ。
どちらに転んでも、川口にとっては「自国開催」。
今晩のショートプログラム、明日のフリースケーティング。
これまでよりもうひとつ(できればもうふたつ)上を彼女が獲ってくれたらいいな、
と思いつつ。



そして、2014年・ソチ五輪の表彰台で彼女が微笑んでくれることを願いながら、
あわせてこの曲も聴いていただければな、と思っています。





posted by mak.kanz@wa at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

自作詞ライナーノーツ#12 「サクラアメ」

最近すっかり月イチ更新になりつつあるライナーノーツですが…w


今回はこちら。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

【コラボ】サクラアメ 再調整Ver1.0 powered by ピアプロ

[歌詞]
http://piapro.jp/content/aiwe1bfim70p2u54


もう3年以上も前の作品なんだなぁ…としみじみ。


この曲は、自分にとって通算3作目のコラボ作品であると同時に、
初の「詞先コラボ曲」でもあります。


2007年12月末に、ピアプロが歌詞投稿可能になったおかげで、
それまでただのROM/DOMだった自分にも活動の余地が生まれました。

昔に書いた作品を2本ほどうpした後、
テレビ東京『うぇぶたまww』の「ベストプロデューサーコンテスト」の企画を知り、
「誰か拾ってくれたらいいなぁ」と思いながら、この詞を投下しました。

また、ピアプロに投稿した作品の中で「完全書きおろし」はこの詞が最初でした。


歌詞そのものは書きおろしですが、「サクラアメ」というタイトル自体は、
2006年の時点ですでにアイデアストックとして手元にありました。

そのタイトルを思いつくきっかけになったのが、この桜でした。


IMG_0049.jpg


「日本さくら名所百選」にもその名を連ねる、都立小金井公園の桜です。


タイトルを思いついたのは、桜を眺めながら散歩していた時のことです。

ちょうど満開の時期を少し過ぎた頃で、どの木もはらはらと花びらを散らしていました。
その光景──「花びらの雨」を見た瞬間、
この「サクラアメ」というタイトルが、花びらと一緒に降ってきました。


ベストPコンテストの楽曲テーマが「春」ということで、
単純にも「春⇒桜」というイメージで考えた時、
真っ先に思い浮かんだのは、この「サクラアメ」というタイトルでした。


で、いざ書き始めるにあたり、当初は男性視点のストーリーで書こうと思ったものの、
浮かんでくる脳内メロディに対して、ことばが全くハマらない状況が続くありさまorz

しかし、ある時ふと

 「…ミクに歌ってもらうんだから、女の子視点でよくね?」

と気づいてからは、一気にことばが湧いて出てきた感じでした。


その中でもいちばん最初に出てきたのは、最後のサビのこのフレーズでした。


 あなたの名前を 最後に呼んだのは
 サクラのアメ降る 春の宵でした



このフレーズにつながることばをどんどん紡いでいったら、
当初「前向きなイメージにしよう」と思っていた詞が、
一気に「わかれうた」方面へシフトw


最終的にできあがったのは、


  恋人を失って わたしはひとりきりで桜を見上げる
  あの日 この桜並木の下を並んで歩いたあなたはもういない

  いくら手を伸ばしても 触れるべき背中はもうなくて
  いくら声をからしても 振り向いてくれる笑顔ももうなくて

  あなたに届かないなら この世界なんていらない
  忘れられずに わるい夢ばかり見てしまうなら
  わたしは どうすればいいの──



という女の子を主人公にした詞でした。

(この女の子が「なぜ恋人と離れたか」は、詞の中では明示していませんが、
 フラれたりして別れたというものではなく「二度と会えなくなった」
 という感じで解釈いただければ、どんなシチュか何となく想像いただけるかと)



基本的にサビ部分が、「出逢い〜喪失後の現在」を示す時系列的流れで、
Bメロ部分が「現在」、Aメロ部分が「追憶の心情」的な感じに
うまくまとまりました。
サビ以外の部分はそれほど意図したものではなかったのですがw


ただ、「意図しなかった」分だけ、Bメロ・Aメロの歌詞には、かなり苦心することに…

特に最後まで悩んだのが、1コーラス目冒頭の2行。
ある意味いちばん肝心な出だしの部分ゆえに、
どういうフレーズを持ってくればいいか最後まで頭を悩ませました。


しかし、その苦労の甲斐もあってか、無事にこの歌詞を拾ってもらい、
曲をつけていただけることになりました。

しかも拾ってくれたのが、
当時すでに「Holy Star」が殿堂入りして、有名Pとして名を知られていたKouhei氏!
(当時は「おっさんP」のP名で呼ばれていましたねぇ)


「Holy Star」は、俺がボカロにハマる決定打となった曲でもあります。
当然のことながら、その作者であるKouhei氏は、
俺にとってリスペクトしてやまないPのひとりなわけですが。

そのKouhei氏に詞を拾ってもらえたということで、
目から汁が出るぐらい嬉かったことを今でも憶えていますw

しかも、できあがった曲は、和テイスト漂う壮大で切ないバラード。
自分の書いた詞が、こんな素晴らしい曲になるなんて…と、
信じられないような気持ちでした。
おかげで、この詞は自分にとって、非常に思い入れの強いものになった気がします。
(ニコでも好評価米を得られたのは素直に嬉しかった!)


ただ1箇所、1コーラスBメロの
「いくら耳をすませても」の部分について
「すま『し』てもじゃね?」とダメ出しを食らったのは痛恨の極みw
これについては、歌にした時に
「すましても」より「すませても」の方が響きがよい感じがするので、
そっちを選んだ…と言い訳しておきますw
(日本語的に「すましても」の方が正しいんだとしても…ね。
 後悔も反省もしてませんwww)


それと、詞のボリュームがものすごいことになってしまったので、
それに引っ張られるように曲の尺もかなり長くなったという点が、
俺個人としてはKouhei氏に対して申し訳なく思っている部分でもあります。
(その後も、詞先コラボに限って曲が長くなるという傾向は変わらず…
 なかなか進歩はしないものでorz)



東京ではこの時期、ちょうど桜がはらはら散る季節です。
降り積む花びらにふと目をとめた時に、この歌を思い出してもらえたりしたら、
作り手としては冥利に尽きますw

よろしければ聴いていただきたいな、と。





posted by mak.kanz@wa at 03:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月30日

『無力≠無策』。

Twitterで知ったこの資料。


 女川原発における津波に対する安全評価と防災対策
 http://www.jnes.go.jp/content/000015486.pdf


福島第一原発よりも圧倒的に震源に近いにもかかわらず、
女川原発が原子炉にもタービンにも重大な損傷を受けることなく
正常に冷間停止状態に持ち込めたのは、
過去の津波に学び、ある程度の想定と備えをしていたからこそなのだろうと思った。


女川原発にとっては、今回の津波は
『想定外』ではなく『想定以上』でしかなかった、ということかと。


それを踏まえて考えると、『想定外だった』というフレーズは、
一見便利な言い訳のように見えて、実は使えば使うほどに、
自らの無策っぷりと、過去の安全に胡坐をかいた甘さを
これでもかと露呈するだけのものにすぎないのだな、と。


地球の猛威は、人間の小賢しい計算なんて簡単にひねり潰す。
1000年に1度の大災害が、また明日起きないとも限らない。


『想定外でした』ということばは、
できる限りの備えをしても、
なおそれを上回る災害に見舞われた時にしか使っちゃいけない台詞だろう。


少なくとも、今回の福島第一原発のようなケースで使うべきことばじゃない。
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2011年03月14日

で、被災者のために何してくれんだ?

蓮舫氏が節電啓発担当大臣、電力不足に対応
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110313-OYT1T00431.htm


政府が啓発とかしなくても、
市民レベルじゃとっくに「節電のために何かできることは」って
みんな考えて行動してるんだよ。

クソの役にも立たねぇ無意味なポスト作って
「一生懸命やってます」アピールするよりも
大事なことがもっとたくさんあるんじゃないのか?


まずは、おまえが仕分けた災害対策費を元に戻せよ。
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2011年03月02日

自作詞ライナーノーツ#11 「Vanished Promise」

結局2月はブログ更新できませんでした(´・ω・`)


それはともかく、久々になりますがライナーノーツを。


[ニコニコ動画]


[YouTube(日本語字幕版)]


[YouTube(英訳字幕版)]


[歌詞]
http://piapro.jp/content/97nr8ibaxx7r4f17


shu-t氏とのユニット 「Glint Of Sound」 でもコンポーザーとして活躍されている、
kayaさんとのコラボです。



もともとは、2009年の10月に、
kayaさんがにゃっぽんの日記で公開した音源がきっかけでした。


ご本人曰く「RPGで『村を追われました』風な感じに…」というその曲は、
まさに荒野に佇むかのような寂寥感が漂う作品でした。

そこに、拙作「帰郷」・「春休み」の2曲で詞先コラボさせていただいた
GaschaPomさん(kayaさん同様、にゃっぽんでもお世話になってます)が
アコースティックギターを乗っけるというコラボが発生。


アコギの加わったオケは、オリジナル版の寂寥感を維持しつつも、
空間の広がりを感じるような仕上がりになっていました。

そこで「ふむ、この曲にはどんな詞が乗るかなぁ…」と思い立ち、
kayaさんの日記に「作詞しますよ」的な意思を匂わせるコメントを書きつつ、
裏で譜割おこしを開始しました。



ところが、その他のコラボのタスクが入ったり、仕事が急激に忙しくなったりで、
いつまで経ってもなかなか本作の作詞にとりかかれず…orz

結局、とっかかりである「手持ちフレーズからまずはタイトルをチョイス」ができたのは、
音源初公開から9ヶ月も後のことでした。
しかしながら、曲の尺が短く、かつフレーズ数が少ないため、
取りかかってからは一気でしたがw



で、本作のコンセプトですが、

「想い人に先立たれた女性が、その『彼』へ寄せる追憶のうた」

というところでしょうか。
(まぁ、俺の歌詞にはよくあるパターンのひとつではありますw)



実は、高校時代に、部活で1作だけ小説を書いたことがあります。
とてもじゃないけど人サマに公開できるレベルの作品ではないですがw

その小説の登場人物(幼馴染の4人+転校生&後輩各1人の6人)が組んでいる
バンドの持ち歌のタイトルのひとつ…という形で、
この「Vanished Promise」も存在しています。
(今回の曲に限らず、俺がこれまで公開した歌詞には、
 そういう形でストックしてあったタイトルが多数あります。
 過去にzoomeの日記でも書きましたが、こちらのブログでもいずれ触れようかと)



小説の実質的主人公である女の子(作中でも想い人を事故で失います)が、
後年になって書いた曲(コンセプトは上述した通りです)という想定で仕上げました。

# 同様のコンセプトの歌詞は、すでに他にもピアプロにアップしており、
# 別途コラボになる予定が一応あったりします


ただ今回の場合、曲自体が短いことに加え、フレーズ数も非常に少ないため、
そのコンセプトをどれだけしっかり盛り込めるか…というのは、
作詞していて非常に苦心した部分でもあります。


ひとりの「現在」の悲しさと、
失った人・帰らない日々に対する想いの重さ・切なさ。
それらを端的に歌いきれるよう、フレーズ選定には苦心したつもりです。
が、もともとのコンセプトとバックグラウンドがアレなので、
相当に自己満足な歌詞になってしまったかな、という部分もあるかとw


同コンセプトの歌詞が、3部作的にコラボとして仕上がっていけば、
それらをリンクさせることができるので、よりわかりやすくなるのかな、
と思っていたりもします。



今回、こちらもにゃっぽんでお世話になっている絵師・切身魚さんが、
イラストと動画を手がけてくださいました。
また、YouTubeでの展開にあわせ、英訳版(&ローマ字表記版)の歌詞を
ピアプロにアップしてくれています。

[歌詞(英訳版&ローマ字表記)]
http://piapro.jp/t/ihO2



尺は短くても、多くの人の手がかかった、
濃密なコラボ動画になっています。
聴いていただければ。



posted by mak.kanz@wa at 19:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする