2010年08月16日

自作詞ライナーノーツ#4 「下り電車に乗ろうよ」

夏な曲のライナーノーツは、やはり季節が過ぎないうちに書いておくべきかとw

ということで第4回はこちらの曲です。


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

下り電車に乗ろうよ - 歌詞決定しました - powered by ピアプロ

歌詞はこちら。
http://piapro.jp/content/634x9mnz766b97ac


ピアプロにて、psgmaniaさんが歌詞募集していた曲に応募し、
採用いただいたものになります。


ピアプロの「歌詞募集」タグからこの曲を発見して、最初にオケを聴いた時、
メロディラインに使われているエレピの音色も相まって、
非常にキュート&ポップな印象を持ちました。
その印象のおかげで、タイトルはあまり悩むことなく、
(例によって)手持ちフレーズの中から「これでいこう」と選定完了しました。



俺自身は、毎日下り電車で郊外へ向かって通勤していますが(笑)、
反対側のホームにやってくるギュウギュウ詰めの上り電車を見ていると、

「あぁ、このラッシュから逃げ出してプチ旅行とかしたくなる人もいるんだろうな」

という気分になります。
(高校生の頃なんかは、俺もラッシュの電車に揉まれて通学していたので、
 そういう気分になったこともありました)

じゃ、実際にそういう気分を歌詞にしてみようかな、と思ったのが、
本作のタイトルが浮かんだきっかけになります。



  ある夏の日、いつものように都心へ向かう上り電車を待っている。
  斜め後ろからは、夏の容赦ない陽射しが首筋や頬に照りつける。
  「暑いなぁ…」と振り返った先の空に浮かぶ入道雲を見ていたら、
  何となく「もう今日は仕事なんかサボっちゃってどこかに行こう!」
  って気分になって、下りホームに来た電車に衝動的に飛び乗って──




というストーリーが、タイトル選定直後に、
それこそ入道雲の如くもりもりと浮かんできましたw



--- ここから先は、少々「鉄分濃度」の高い内容が増えますので注意 ---


「上り電車に背を向けて、衝動的に下り電車に乗る」となると、
都心からそこそこ距離のある、島式ホームの駅だよなぁ、と思い、
どの駅がイメージに近いか、ネット上で画像検索しながらちょっと思案。

結論として、イメージに近いと思えたのは、東海道線の辻堂駅でした。
と言っても、実は辻堂の駅をロケハンしたりしたわけではないので
(そもそも、ホーム拡幅前に何度か通過しただけですw)、
駅およびその周囲がどんな風景かは知りません。
完全に俺の妄想でイメージを組み立ててますwww



脳内ムービーの主人公は、20代半ば〜後半の、普段はバリバリ働くOLさん。
湘南新宿ラインで都心の会社へ通勤…というシチュエーションです。
でもこの曲では、上りの湘南新宿ラインではなく、
背中側(=下りホーム)に滑り込んできた東海道線の電車(211系あたりw)に
飛び乗って、行き先も決めずにぶらり旅…というイメージにしました。

で、「何で東海道線なの?」という部分ですが、実は


 長いトンネルを抜けたら きらり 眩しい海が見える


というフレーズがキーになっています。
実はこの部分、根府川駅近辺の風景をイメージして書いたものです。
(根府川の辺りは鉄道写真撮影地として、撮り鉄の間では非常に有名なので、
 参考資料となるような写真は探せばいくらでも目にすることができます)

それゆえ、ストーリーのスタート地点になる駅も、
東海道線の駅である必要性があったわけです。

ただ、電車の行き先についてはあえてボカしました。
ノープランな「突発的プチ逃避行」で、
乗った電車の行き先なんてそもそも気にするはずもないと思うのでw


 そういえばどこ行きだっけ? 気にもしてなかったけど
 とりあえず終点までは 行っちゃおうかな



というフレーズに、そのあたりの衝動性を潜ませてみたつもりです。
(まぁ、根府川まで直通してる時点で、
 電車の行き先は自動的に熱海か伊東か…になるわけですがw)


そして、会社に(仮病の)連絡を入れてズル休みするドキドキ感を、


 携帯電話も カバンの底で お休みにして

  :

 手のひらサイズの冒険 したい時もあるのよ


の2フレーズに込めてみました。

そんな「たった1日の冒険」で気持ちをリセットして、
また明日から「いつものわたし」になって頑張ろう、という気持ちを


 あしたのわたしが もう一度 笑顔になれるように


という最後のフレーズで表現したつもりです。



実際問題、社会人やってると、
こんな風にズル休みして突然の小旅行なんて
そう簡単にできることではないってことを誰もが理解してると思います。
(もちろん学生さんでもそれは同じことでしょうけど)

だからこそ、きっと多くの人が抱えているであろう「逃避行願望」を、
代用的にでもいいので、この歌で充足してもらえれば…
と思いながら、この歌詞を書き上げたつもりでいます。



暑い真夏の風景に、
一服の清涼感を与えてくれる爽やかな曲になっています。
よければぜひ聴いてください。





# なお、この曲に触発されて、ほんとにズル休みしちゃって会社や学校から怒られても、
# 当方は一切責任を持てませんのでご了承くださいwww
posted by mak.kanz@wa at 04:51| Comment(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月13日

自作詞ライナーノーツ#3 「青空と太陽 −Heart of Contrail−」

ようやくライナーノーツも第3回。
…ほんとはもうちょっと早い段階で更新したかったんですが(´・ω・`)


今回の作品は、1年前にアップされたこちらの曲です。





[歌詞]
http://piapro.jp/content/tdgzjcalvxvzxgvt



にゃっぽんの『HM-Network』コミュニティでもお世話になっている
vanetteさんとのコラボナンバーです。


本楽曲は、『HM-Network』コミュメンバーが中心となっているサークル
『0108−音屋−』で制作されたコンピレーションCD『amplitude』の収録楽曲です。
(CDはすでに完売してますのでご了承ください…)


vanetteさんから、作詞の依頼をいただいたのは、2009年の6月上旬。
90's J-POPテイスト満載の、それでいて非常に爽やかな感じのオケだな、
という印象を初聴の段階で持ちました。
詞の内容(オケに込めたイメージなど)についての要望を訊いたところ、
「青い空」というイメージとのことだったので、
それをもとに詞を考えていくことに。


しばらくオケを聴き込むうちに、頭に浮かんできたのは、
青い空にすうっと糸を引いて伸びていく飛行機雲。
そこから、
「飛行機雲のように、まっすぐに恋する気持ち」
というイメージがぐぐっと湧いてきました。



  とても好きなのに、ふたりっきりになると恥ずかしくて、
  何も言えずに黙ってしまう。
  相手はちょっとドンカンで、私のそんな気持ちには全然気づいてない、
  でもいつか、この想いをストレートに伝えたい、



──そんなストーリーを、フレーズの端々に織り込んでみました。

個人的に「夏は恋の季節!」という勝手なイメージもあったので、
「夏の陽射しに背中を押してもらって、この気持ちを伝えたい」
というようなイメージもあわせて盛り込んでみました。
(1コーラスBメロとか、2コーラスのサビあたり)

特に、1コーラスBメロの


 瞳の中はじける 今年最初の真夏日


というフレーズは、我ながらいい感じにハマったフレーズだと思っていますw
(谷間P氏にもにゃぽの日記でお褒めの言葉をいただきましたw)

もっとも、ヒートアイランド化が進む昨今、
5月には早くも真夏日を記録してしまうような世の中だと、
このフレーズにも「真夏」という印象はなくなってきてはいますが…
(かといって「今年最初の猛暑日」じゃ詞としてダメだと思うしw)



で、歌詞が仕上がった段階で、
「さて、タイトルどうしよう…」と悩むことに。
普段、自分の作詞スタイルは「タイトル先行」であることが殆どなんですが、
この詞については、イメージから本文先行で作っていったので、
完成した時点でもタイトルは未定という状態でした。


当初のイメージである「飛行機雲=Contrail」をタイトルに使うことを考えていましたが、
すでに、ピアプロおよびニコ動に「Contrail」というタイトルの曲があることを確認していたので、
丸カブりはさすがにどうかと思い思案投げ首。

試行錯誤の結果、サビに使っているフレーズを組み合わせ、
今回の「青空と太陽 −Heart of Contrail−」というタイトルになりました。
(その後、「まっすぐとどけ」というタイトルも考えたんですが、
 vanetteさんに選んでいただいた結果、最初に決めたタイトルが選ばれました)



vanetteさんのところのMEIKOの声とも相まって、
かなり夏っぽい爽快な曲にできたのではないかと思っています。

真っ青な空に、文字通り「スパーン!」と弾けるようなこの曲で、
盛り上がっていただきたいな、と思っています。
よければぜひ聴いてください。


posted by mak.kanz@wa at 17:48| Comment(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月24日

駄文。(アナログ停波1年前によせて)

2011年の今日には地デジへ完全移行。
=「アナロ熊死亡」ですね。





そういえば、アナログマの元ネタである「クマー」は、
海外では児ポ画像と一緒に貼られることが多かったせいで
「Pedobear」などという名で呼ばれているらしいですが。


これぞまさしく「穴炉具魔」ってことでしょうk
あれアグネsが来t
たすけt


     |┃三          /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::',
     |┃            i:::::::イ  `> ー─--ミ::::::::::::|
     |┃            {::::::::|    ::\:::/::::  \:::リ-}
 ガラッ. |┃            ',::r、:|  <●>  <●>  !> イ
     |┃  ノ//        |:、`{  `> .::  、      __ノ
     |┃三          |::∧ヘ  /、__r)\   |:::::|
     |┃            |::::::`~', 〈 ,_ィェァ 〉  l::::::》
     |┃            |:::::::::::::'、  `=='´  ,,イ::ノノ从
     |┃三         ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从


posted by mak.kanz@wa at 16:28| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月14日

参院選2010・選挙公報雑感。

選挙の投票前には、必ず選挙公報に目を通すようにしている。


で、今回の参院選の選挙公報を見ていたら、
「夫婦別姓反対」「外国人参政権反対」を掲げた政党が
いくつか見受けられたが、その中で唯一、たちあがれ日本だけが
「人権擁護法案反対」にまで言及していたのは目を引いた。

何気にドイヒーな法案だという話を聞くが
(あまりあちこち調べたりはしてないので詳細は知らんけどw)、
たち日以外の各野党や小規模政党は、
選挙公報を見ても人権擁護法案については
明示的に反対と唱えてはいなかったような。


この「人権擁護法案反対」のひとことで、
たち日は自らの主義主張および立ち位置の明確化と、
他の政党との差別化にわずかながらでも成功したんじゃないだろうか。

主張が明確っていうのは、政党/政治家としては良いことだとは思う。
ブレまくり泳ぎまくりな人がどういう印象を持たれるかは、
鳩山前首相の例を引くまでもないことだしw


まぁ、保守本流になれるかどうかはともかくとして、
少なくともある程度は、右派指向な有権者の受け皿にはなるのかね。


俺自身は、たぶん彼らとは主義主張のベクトルが違うと思うんで、
まずたち日に投票することはないと思うけどw

# 今回の某候補者(元やきう選手)と、
# 応援団長を自称する某知事が好きじゃないってのもあるしwww
posted by mak.kanz@wa at 02:48| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

自作詞ライナーノーツ#2 「Blue Rose」

ライナーノーツ再開第2弾です。
前回のライナーノーツ(「Bye-bye My Blue Bird」)で、
ちょっとだけ引き合いに出した関係もあり、
やはりこの曲を第2弾として出しておくべきかと…


[ニコニコ動画]


[ピアプロ]

Blue Rose -コラボ楽曲- powered by ピアプロ

歌詞はこちら。
http://piapro.jp/content/j035sww8a5gmq382


Kouhei@K・S・P氏(おっさんP)の依頼で、曲先で書き下ろした作品です。
(いつの間にか改名してたのね…w)



この曲のオケ(デモ版)をにゃっぽんの日記で初めて耳にした時、
とてもがくぽとは思えないほどの見事な変貌っぷりに驚きました。
「MEIKOを持ってない人はこれで代用できる?」と思ったのを憶えてます。
よもやその曲の作詞依頼がこちらに回ってくるとは予想だにしていなかったため、
オファーをもらった際には別の意味でびっくりしましたがw

で、フルサイズのオケをもらって聴いてみた時に、
「この熱くてカッコいいオケには、このタイトルでいこう!」と
思ったものが2つほどありました。
検討していく中で、詞のフレーズがぱっと浮かんできたのが、
この曲のタイトルになった「Blue Rose」の方でした。


かつてzoomeの日記でも書きましたが、
俺は手元に「タイトル候補」となるフレーズをいくつも持っています。
(このあたりは、こっちのブログでも折を見てまた書きたいと思います)

この「Blue Rose」というタイトルは、
その中でも特に思い入れの強いフレーズのひとつということもあり、
かなり自分の中では気合を入れて書いたつもりです。



このフレーズに思い入れを持つに至った理由は、
自分が中学生の頃に目にしたあるマンガの1シーンにあります。
すでに遠い昔のことでもあり、かつ立ち読みw だったため、
掲載雑誌名・作者・マンガのタイトルとも思い出せなくなっていますが、
そのマンガの中で、
「青いバラの花言葉=『奇跡』」
というような台詞を目にした記憶があったからです。

本来、自然に自生するバラは、青の色素を持っていないため、
青い花は絶対に咲きません。
それゆえ、英語で blue rose ということばは、
「不可能なもの・できない相談」を意味する成句として使われていました。

実際、そのマンガの中では、
白いバラに色水を吸わせて花びらの色を染めるというギミックを使って
青いバラをつくっていました。


でも、そのマンガを見た時に、
「ありえないものを生み出すチカラ=奇跡」
という風に思えて、その台詞に胸を打たれました。
その後、作詞をするようになった頃、その記憶がこっそりとアタマをもたげてきて、
「いつかこのテーマで詞を書いてみたい」と思うようになりました。



…しかし、それから幾年経過しても、
思うばかりでなかなかこのテーマに手をつけられずにいるうちに、
科学の進歩によって、現実はあっさりと俺の思いを追い越してしまいましたw
http://www.suntory.co.jp/company/research/hightech/blue-rose/index.html


上述したように、かつては「不可能」の代名詞にすぎなかった青いバラ。
現実になったことで、さまざまな花言葉があてがわれるようになりました。

サントリーフラワーズが公式に打ち出した花言葉は「夢かなう」ですが、
それ以外の多くのサイトでは、なぜか「神の祝福」なる花言葉が
あてがわれていることが多いようです。

しかし、諸々の理由によって神も仏も信じていない
(というより、むしろその存在を認めていないと言えるかも)自分にとって、
そんな花言葉はとても許容できるものではありません。

やはり青いバラの花言葉は「奇跡」であってほしいと思ってるし、
むしろそれ以外にはありえないと思ってます。



 時として僕の夢は 挫折の海 沈むけれど
 手を伸ばし もがきながら ただ泳ぐよ
 不可能という名前の花を咲かす 想いのチカラを
 強く胸に抱きしめて


  :

 生まれ得ぬはずの生命も 人は現実に変えた
 息をひそめ それでも凛と咲く青



特にこの6行には、その想いを凝縮したつもりです。

願うこと・信じること(そして行動すること)によって、
どんな夢も──不可能と言われたことでも、人はかなえることができるのだと。
その想いのチカラこそが、「奇跡」を起こす原動力であり、
ひいては「奇跡」そのものなのだと。
「凛と咲く青」は、他ならぬ「奇跡」の象徴なのだと。


…イマドキ流行もしない厨二病チックなテーマだけど、
これはどうしても書いておきたかったことなので。

(こういう思考回路で作詞してるから、
 いいトシして「不治の厨二病患者」状態のままなんでしょうけどねw)


でも、もしサントリーが青いバラを開発する前にこの詞を書いてたとしたら、
上記6行はちょっと違う内容になってたかもしれませんw
それはそれで見てみたかったな、と、
我ながら(他人事のように)思ったりもしていますw



モチベーションの湧く曲を書いてくれたKouhei氏と、
声のイメージにばっちり合った
「ゴスパンクがくこ」の絵を描いてくれた水晶紫さん、
そして青いバラの背景画像を提供いただいた翠華さん。
お三方に感謝します。


特に、前回のライナーノーツでも触れた通り、
俺の私的3部作プロジェクト“Tre-Azzurri”は、
この曲がきっかけになって生まれたものです。

それに、この曲を含め、Kouhei氏とコラボしたふたつの曲は、
いずれも俺にとって作詞活動のターニングポイント的作品になってます。
その部分も含めて、特にKouhei氏には大変感謝しています。
 

よければぜひ聴いてください。間奏のカッコいいギターソロは必聴です!




posted by mak.kanz@wa at 04:26| Comment(0) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月21日

選挙にも「楽しみ方」を。

参議院選挙の告示が目前に迫り、
俺の住む街でもポスター掲示板があちこちに設置されている。



自分が誰に/どの党に票を投じるかというのはともかくとして、
ショウ的な部分で選挙を見る場合、
やはり「話題の候補者」が自分の(あるいは近隣の)選挙区にいると、
それだけで面白いものだ。

以前、衆院選が中選挙区制だった頃は、
「よくわからないなにか」としか形容しがたい政党から、
トンデモな主張を掲げて立候補する候補者がたくさんいたもので。
選挙公報でそういう候補者のツッコミどころ満載な主張を見るのも
楽しみのひとつだった。

現在では、小選挙区+比例という形式になって、
そういった「おもしろ泡沫候補」が出てきにくくなってしまい、
選挙公報も若干面白みに欠けるような気がする。



でも今回の参院選は、そういう部分で楽しみがある。


なぜって、東京選挙区からあの又吉イエスが出るからさwww

今回は、誰を地獄の火に投げ込むのか、
誰に対して「腹を切って死ぬべき」と言うのか。


あのポスターは、
選挙というショウにはもはや欠かせない彩りのひとつだろうと思う。



# そういえば、投開票日が7/11ってことで、
# サッカーW杯の決勝とカブるけど大丈夫?とか思ってたが、
# 今W杯の日程見たら、決勝開始時刻が27:30…
# その時間なら開票速報番組も終わってるかw
posted by mak.kanz@wa at 20:45| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月12日

自作詞ライナーノーツ#1 「Bye-bye My Blue Bird」

本日から、ぼちぼちとライナーノーツ再開します。

6/7のエントリーで「早ければ明日あたり」なんて言っておきながら、
結局何日経っているんだと言われそうですがw



で、zoomeの日記から、ブログに場を移しての
第1弾となるライナーノーツは、この作品です。





歌詞はこちらになります。
http://piapro.jp/content/b264bw79vl44jvs1


2008年8月に、Kou氏(おっさんP)との曲先コラボナンバー
「Blue Rose」を手がけた際にふと思い立ち、
「青」をイメージコンセプトにして、3部作的に作詞してみよう、
と、私的プロジェクト“Tre-Azzurri”を立ち上げました。

本作は、その2本目となる作品です。


「Blue Rose」では、「希望」や「信じるチカラ」を
歌詞に乗せましたが、本作ではそれとは全く対照的に
「絶望」をテーマに書くことにしました。




1コーラス目は、社会(政治)に対する絶望を書いています。

国政・地方自治を問わず、大言壮語と美辞麗句を並べて
当選した候補者が、いざ議員として活動を始めると
選挙の時に掲げた公約はどこへやら…な状態になることは
昔から往々にしてありました。
(少なくとも自分はそう感じています)

そんな形で目の前に提示される「おとなたちの嘘」。
それに対する絶望を歌詞に乗せました。


 水もないのに 咲き乱れてるバラの花

このフレーズは、選挙事務所の壁一面を埋めるパネルに、
当選者が出るたびくっつけられていく赤い花をイメージしています。
「ノイズの向こう」から流れる「ニュース」は、
言うまでもなく開票速報番組です。


 未来を託してほしいとか 潰れた喉で謳わないで
 どうせ朝になったら もう忘れているんでしょ?

 呼吸をするように嘘を 口ずさむひとたち
 私たちを見下ろす目は 誰も映さない


選挙戦最終日、
連日のマイクアピールでガラガラに嗄れた喉で
「この国(orこの街)の未来をわたしに託して(ry」と、
選挙カーの上から有権者を見下ろしながら票を乞う候補者。
その目に、「私たち」の姿は見えているの?
願い叶って当選しても、
祝杯を挙げた翌朝には、どんな理想もキレイに忘れてるんでしょ?

──そんな冷ややかな疑問を、このフレーズには込めました。


ただ、1コーラスのこれらのフレーズは、
決して特定の政治家や政党を批判・揶揄するものではありません。
動画コメントで「民主のことか?」なんてのを見かけましたが、
この作品の歌詞(初稿)が完成したのは、2009年の7月末。
衆院選で民主党が大勝して政権交代がなされるより前の話です。
(あそこまで大勝するとは想像だにしていませんでしたが)

それに、前首相に限らず、過去さまざまな政治家が
有権者の期待を裏切るような言動をしてきたというのが
俺の印象です(上述しましたが)。

1コーラスの歌詞は、
党派を問わず、期待を裏切った政治家全員に対する
ささやかなアイロニーのつもりです。


2コーラス目のテーマは、人間(と宗教)に対する絶望です。
平和を望みながらも、常に争いを止められない、
そんな人類の姿に対する絶望。


 遠くの空を 切り刻みのぼる煙は
 救いの神の名を借りて 生贄をつくる
 信じたものに 裏切られ泣くのはいつも
 何も知らずに生き残る 哀れな旅人


テレビの画面越しに見る、内戦の光景。
(個人的には、ガザ空爆のイメージです)

相容れない「カミサマ」が、
それぞれの民に与えた「約束の地」を奪い合う。
その中で死んでいく無辜の民の姿は、
さながら、あまりにも哀しい生贄。

そして、遠く離れた場所でふらふらと生きながら、
傷つけあう愚かさと消えていく生命への悲しみに泣く、
そんな人々(≒我々)をあえて
「哀れな旅人」と呼んでみました。


 望んでもいない平和とか すました顔で願わないで
 どうせ私が死ねば 大笑いするんでしょ?


そして、心の安寧や平和を願うフリをしながら、
入信を拒めば「地獄に行くぞ」と毒づき、
不幸に遭った者を「信心が足らん」と詰るゴリッパな宗教。

きっとあなたたちは、私が死ねば
「我々の神を信じなかったからだ」って嘲笑するんでしょ?
そんなひとたちが崇めるカミサマのどこを信じろというの?

──2コーラスで歌ったのは、そんな「世界への絶望」です。



そして最後のBメロ〜大サビは、
そんな風にして、何もかもに希望を見出せなくなった
自分自身に対する絶望のモノローグです。


 いいことなんて何もない、
 明日がきょうより良くなるなんてありえない、
 夢なんていくら求めてもかなわない──


 「思い描いた幸福な未来」=青い鳥を
 なす術もなく見送るだけしかできないなら、
 これからの世界にどんな希望を描けばいいの──



最後の大サビに至るパートには、
そんな諦めの感情を散りばめました。




今回、この歌詞をリンに歌ってもらったわけですが、
当初から使用ボカロについてはリン1択でした。

もともと、“Tre-Azzurri”3部作は全部違うボカロに
歌わせたいという願望があったのも事実ですが、
明るさのかけらもない、諦めにまみれたこの歌詞を、
あえてクリプトンボカロの中でもっとも若い
リンに歌ってもらうことで、
「絶望」というテーマが強調されるのではないか、
と考えたからです。


そして、コラボを持ちかける相手として
「リン使いといえば誰だろう…」と思案をめぐらせた時、
真っ先に浮かんだのが虹原ぺぺろん氏(ぺぺろんP)でした。

「アミュレット」・「Doubling our Hearts」など、
ぺぺろんPの手がけるリンはいずれの楽曲でも
非常に力強い声を聴かせてくれるという印象がありました。

そこでコラボを依頼しようと思ったのですが、
すぐには頼めませんでした。

ぺぺろんPと俺との間には、接点が全くなかったからです。
(せいぜい、にゃぽの日記に何度かコメントを書いた程度)

そんな状況でコラボを依頼して、果たして受けてもらえるのか、
不安があり、なかなか踏み出せずにいました。
しかもぺぺろんPと言えば、ボカロPの中でも
歌詞に強いこだわりを持つPのひとりとして知られる存在。
そういう人に対して、俺程度の詞でコラボを申し込んでいいのか
(言い換えれば「太刀打ちできるのか」ということですが)、
という部分での逡巡もありました。

でも、黙ってたところで話が進むわけもなく。
意を決して、歌詞完成から1ヶ月半後に、コラボを申し込みました。
断られたなら、それはそれで致し方ないと思いながら。

届いた返信は「YES」。
心臓がバクバクするような感覚でした。

そこで歌詞を送り、本作のテーマとあわせ
「リンでお願いします」の意向を伝えました。


半年後。
「完成しました」の連絡とともにいただいたmp3を聴いて、
リンのボーカルの圧倒的なパワーと感情表現に
鳥肌が立ったのを覚えています。

その他にびっくりしたのが、
初稿からほとんど歌詞の変更が入らなかったことです。
メロディにあわせて変更が入るのを前提で、
いつでも修正依頼には対応できるよう身構えていたんですが、
結果的にBメロ(3箇所とも)でごくわずかな修正があっただけで、
他の箇所はほぼ初稿のまま。

これだけ文字数多い歌詞だし、
曲仕上げるのも大変だったのではないかと思うと、
ありがたくも申し訳ないような気持ちになりました。



そこからさらに3ヶ月。

…こんなすごいPVまでつくとは、想像だにしていませんでした。

俺が歌詞に持たせたイメージなど遥かに凌駕する
素晴らしいムービーを作ってくれた、田村ヒロさん・御厨わたさん。

そして、何の交流もないような相手からの
ぶしつけなコラボ申し込みを受けてくれたばかりか、
胸に深く刺さるようなメロディをつけてくれたぺぺろんP。


俺の小さな思いつきに端を発した話を
かくも見事な成果物に仕上げてくださったお三方に、
心から感謝します。


俺の思い以上に、
お三方の思いがぎゅっと詰まった動画、
よければ是非見てください。聴いてください。


posted by mak.kanz@wa at 01:51| Comment(2) | ライナーノーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月07日

そろそろ。

今週中(早ければ明日あたり)に、
歌詞ライナーノーツ掲載を再開したいと思います。
(プライベートも落ち着いたのでw)

ただ、zoomeで掲載していた順番通りの再掲…とはならない予定。
(加筆・修正や、新規追加などもあるので)



とりあえず、再開第1本目は新作でいこうかと。
まぁ、誰も待ってねぇだろって言われればそれまでですがwww
posted by mak.kanz@wa at 16:37| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月02日

【重要事項:続き】放棄するその理由について。

ひとつ前のエントリーで公開した「歌詞使用条件」ですが、

http://mak-kanzawa.seesaa.net/article/151848916.html
(にゃっぽん外部公開URL: http://v-nyappon.net/?m=diary&a=page_detail&target_c_diary_id=832241


一部の項目で「対価の受け取りは放棄する」とした理由について
説明します。



にゃっぽんの日記では以前にも書きましたが、俺は基本的に
「自分の書いた詞がコンテンツになって、
 結果として対価が発生しても、受け取るつもりはないですよ」
というスタンスです。

「金もらえるならもらっときゃいいじゃん。
 何キレイゴトぬかしてんの?」
と言われるであろうことは承知していますが、
なぜそういうスタンスなのか、改めてちゃんと説明したく。


俺が「金イラネ」と言っている理由は、以下の通りです。


======

【理由1:自分の作品のクオリティに対する疑念】
 にゃっぽんの日記でも書いたけど、俺は自分の歌詞のクオリティに
 そんな絶対的自信を持ってるわけじゃありません。
 今でもやっぱり
 「俺の詞より、あの人やこの人の方が全然クオリティ高い。
  いくらCD売れたからって、俺が対価を素直に得ていいの?」
 という気持ちがあります。

 誰のこととは明示はしませんが、
 俺より遥かにセンスの良い高品質な歌詞を書き、
 ニコで何作も殿堂入りを果たしているような人なら、
 存分に対価を得る権利もあるし、実際受け取るべきだと思う。
 でも、俺の作品は、そういう人たちのレベルには
 到底届いていません。
 ぶっちゃけ言えば「対価を受け取るに足るクオリティではない」。
 自分ではそう思っています。


【理由2:成果物に対する投資額の違い】
 コンポーザーさんは、各種ソフトや楽器など、
 作曲にあたって様々なアイテムに多額の投資をしている人が
 多いと思います。
 同様に絵師さんや動画師さんも、ソフトや機材に投資をして
 作品を仕上げているはずです。

 しかるに作詞はどうでしょう。
 高価な自作PCを組む必要もなければ、専用のソフトが要る
 わけでもない。
 まったく「それ用の投資」を必要としない上に、
 敷居が低いから誰にでもできる活動です。

 創作活動に対する対価というものは、そのための投資をした
 人に対して、その投資に見合うだけの割合で還元されるべきだと
 思います。
 そう考えると、何の投資もしていない俺が、
 コンポーザーさんや絵師さん・動画師さんの得るべき対価を
 (たとえ上澄み部分だけでも)かすめ取るようなことは
 あってはならないと考えます。


【理由3:作詞環境と良心の呵責】
 実は、ピアプロに歌詞が投稿できるようになって以降に
 書きおろした詞の中で、自宅で(=自分の時間を割いて)
 書き上げたのは「サクラアメ」1本だけだったりします。
 それ以外の詞は、全て職場で書き上げたものばかり。
 (会社で取りかかる⇒自宅でちょっと追記⇒会社で完成、
  っていうのも一部あるはありますが)

 夜勤や休日出勤の最中に、アイドルタイムを利用して書いたり、
 あるいは平日にも、仕事しているフリをしてこっそり書いてたりw

 つまり、「自分の時間」ではなく、「公人としての時間」を
 ムダ使いして創作活動していうことになります。
 言い換えれば、単なる「給料ドロボー」ということになるわけでw
 (自慢にも何にもならないのは重々承知していますが…)

 コンポーザーさんや絵師さんは、基本的に「自分の時間」を
 きっちり使って作品を作っている人ばかりなわけですから、
 成果物と、それに費やした時間に対する「正当な報酬」を
 受け取る権利があります。

 翻って俺はどうでしょう。
 「自分の時間」を割いていないのに、そういう「正当な報酬」を
 受け取れるとは到底思えません。
 他の人たちと同じように対価を得ることには後ろめたさを感じます。


【理由4:自分の作品が自分で自由に使えないのはイヤ】
 真っ先に前提条件として「JASRAC等に権利が信託されるなら不可」
 と書きましたが、これは別に「JASRACが嫌いだから」という
 理由ではありません。

 権利を他者に信託し、手元から離してしまえば、
 当然のことながら「自分の作品なのに自分で自由に使えない」
 という状況になるわけで。
 ライナーノーツひとつ書くのにも、権利者団体の許可を得て
 使用料を支払って…と、そんな手間はかけたくありません。
 なので、対価は得られなくとも、著作権は手元に置いて
 おきたいのです。
 「自分の作品ぐらい自分で自由に使う権利は持っていたい」
 ってのは、誰しもが思うことなんじゃないでしょうか。


【理由5:とにかく契約の話が面倒くさい】
 CDにしろ、その他のコンテンツ形式にしろ、
 話がまとまれば当然「契約書」というものが付随してくるでしょう。
 ぶっちゃけ、それに目を通すのがすこぶる面倒くさいし、
 そもそもそういう肩肘張った話をすること自体が面倒なんです。
 目ェしばしばさせながら、契約書の細かい文字を読み込む
 ヒマがあるなら、その分少しでも作詞に時間を割きたい、
 というのが本音のひとつです。


【理由6:レーベルに買い叩きの口実を与えたくない】
 2010年3月〜4月のあたりで、
 2ちゃんねる・YouTube板の「VOCALOID 議論隔離スレ」において
 クリエイターへの利益還元についての話題が俎上にのぼったことが
 ありました。

 [一般流通CD⇒クリエイターへの利益還元]
 VOCALOID 議論隔離スレ part152
 http://pc12.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1267915987/136-

 [カラオケ⇒クリエイターへの利益還元]
 VOCALOID 議論隔離スレ part153
 http://pc12.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1270809795/400-

 同じ頃、そそそPのブログでもこんなエントリーが。

 VL-SCRAMBLEに参加した理由
 http://sososo.seesaa.net/article/144328211.html
 その記事のコメントに対するレス
 http://sososo.seesaa.net/article/144377205.html

 以下少々引用します。

 --ギロカクPart152から抜粋--
 http://pc12.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1267915987/151

 > 151 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/03/13(土) 00:47:53 ID:OBnEq9B90
 > >>144
 > コンピCD企画でPを集める
 > ↓
 > ロイヤリティ交渉をする
 > ↓
 > ひとりのPが「面倒だからお金は要りません、勝手に使ってください」と言う
 > ↓
 > ○○Pが無償でいいというんだからお前らも従え、1人でも落ちたら企画自体無くす
 > ↓
 > P全員がロイヤリティ破棄の憂き目に
 >
 > こんな所だろう
 > 十分予想できてた話だ
 ------

 --そそそPブログから抜粋--
 >
 > 「産業」ということは、金銭が動くということです。
 > 自分の作品を無価値であるとは考えていません。
 > ただ適正な価格は自分自身ではわかりません。
 > しかし安すぎてはいけないのです。絶対に。
 >
 > デフレ化を生み出してしまうからです。
 >
 >  (中略)
 >
 > 価値あるものを作っても「あの人はゼロ円だからあなたもゼロ円で」と
 > それを常識化しては絶対にいけません。
 >
 ------

 俺の「金イラネ」というスタンスは、
 まさにそそそPが危惧している「デフレ化を生み出す」考えに
 他ならないでしょう。
 そして、それをどんな相手にでも押し通してしまえば、
 ギロカクPart152の>>151がゲスパーしたような結果が
 その先に口を開けて俺(たち)を待ち構えることになります。

 特に一般レーベル(わけてもEXIT TUNES)に対して
 「俺は金要りませんから」と言えば、その先どういうことになるか。

 以前、同じくYouTube板の「最底辺Pスレ」「辺境Pスレ」で
 164氏(「shiningray」などのヒットでおなじみのPさん)が
 EXIT TUNESに対する不満を盛大にぶちまけていたことがありました。

 最底辺スレのログは消してしまったので、
 以下辺境スレのログから抜粋。

 ------
 【VOCALOID】辺境Pの集う酒場 8マイリス目【とりあえず殿堂】
 http://pc12.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1255284983/536

 > 536 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/25(日) 15:30:41 ID:cQUVrvXV0
 > 流れてきました。
 > お金とか数字辞めろっていうから空気よめないアホなぼくはミックス談話に混ざったつもりでした。
 > 「やりすぎだ」っていわれるまで気づかず。
 > むこうでほんと迷惑かけてしまってほんとに反省してます。
 >
 > ほんとに悩んでました、CDだして時期がきたらうpしてる曲消そうと思ってます。
 > あんなのもうぼくの曲じゃない。
 > 欲しいのはお金とかじゃないんです、ただの奇麗事にとられるかもしれませんが。
 > ただCDって特別なもんだから、
 > 例えば物書きさんが小説出版するみたいなもんで、
 > 「レーベルからCDだせる」ってめちゃくちゃ嬉しいんです。
 > でもさすがにアルバム名を自分で決められないとは思わなかったし、
 > 3部作とか聴いてないし、
 > 203ロゴ入れてくれって言っても却下されるし、
 > supernovaに入る曲は自分のアルバムに入れられないし。
 > 他にも言い出せばキリがないですが貰うお金ってタダ単に売り上げ云々じゃないのかって思って。
 > 権利ごと売ってるのかと思って。
 >
 > 愚痴を残したくて残したくて勝手に選んだ場所があそこでした。
 ------

 残ったものは「『自分の想い』を何ひとつ詰められなかったCD」。
 コンポーザーのほんのちょっとのリクエストも汲んでくれないような
 いい加減なレーベルに対して「俺金イラネ」なんて言えば、
 そこから先、すべてのクリエイターが、
 そそそPが危惧したように「買い叩かれて」しまうことになるでしょう。

 大手だろうがインディーだろうが、
 「これまでのやりかた」に慣れてきたレーベル連中が相手なら、
 どのみちそういう結末しか見えません。

 当初、一般流通CDへの収録を「基本的に不可」としたのは、
 そういう理由からでした。
 俺が「金なんていらない」ということで、
 他のすべてのクリエイターが、受け取れるはずの対価を受け取れなくなる、
 ──そういう状況が発生するのがイヤだからです。

 今は利益還元がほぼ皆無なカラオケにしたって、
 今後クリエイターに報酬がわたるようになった時に、
 なお「俺は報酬を放棄します」と言えば、
 「あ、じゃ今まで通りタダでやっちゃっていいのね?」と
 エクシング側に思わしむることにはならないだろうか、と
 不安を持たざるをえません。

 その点で、現在のところ唯一安心できるのが、KarenTレーベルです。

 ゴゼン氏の配信アルバム『15 a.m.』に、
 俺が作詞した曲「あした」が収録されていますが、
 http://karent.jp/album/22

 このアルバム配信にあたり、俺はゴゼン氏に
 「俺の取り分は、受け取りを全部放棄します。
  配信で発生した利益は、ゴゼン氏の総取りにしてください」
 と伝えました。
 その結果、俺のところには契約書も何も回ってきていません。

 しかしその後、これが元でクリプトンがクリエイターを
 買い叩くような事態は発生していないようなので
 (そんなことになっていたら、他のPが声を大にして告発するはず)、
 クリプトンは、俺みたいなひねくれた考えの人間がいようとも、
 それに引っ張られることなく、ちゃんとクリエイターに
 利益を還元してくれているのだな、と想像しています。

 だから今後も、KarenTレーベルからの配信については
 基本許可の方針でいくつもりです。
 また、KarenT以外の一般流通CDの場合でも、
 クリプトンの主導による企画であることが判断できる場合には、
 許可させていただくことになるかと思います。
 (改訂版の歌詞使用条件・項番 2-2) において、
  「レーベルを見て判断する」と書いたのは、そういう理由です)

 いずれにせよ、報酬(金銭によるロイヤリティ)の受け取りは放棄する、
 というスタンスは変えるつもりはないです。

 ちなみに、ドワンゴからの着うた配信について
 「事前連絡をいただければ検討する」という、
 どちらかというと後ろ向きな言い方をした理由ですが、
 現在のところ、当方の作詞した曲で唯一配信されている
 「Blue Rose」の契約書が、未だにこちらに届いていないからです。

 「Blue Rose」については、配信元であるドワンゴにも、
 コンポーザーであるKouhei氏(おっさんP)にも、
 「利益の受け取りは放棄する」という方針は全く伝えていません。
 なので、俺のところにも配分が入ってくる可能性があるのですが、
 今もってドワンゴから契約書がKouhei氏の手元に届いたような
 形跡がないようです。
 (契約書が届いたのなら、俺のところにも連絡があるはずですが)

 面倒な金の話をしなくて済むので、そういう現状は楽っちゃ楽ですが、
 配信開始から1年以上経過しているのに今もって書類が来ないという
 そのいい加減さから、俺はドワンゴを信用していません。
 「本音を言えば『不可』としたい」とボヤいたのは、そういう理由です。

 (それに「金イラネ」な話になったら、ドワンゴみたいな
  「昔からのやりかた」に慣れきった会社は、ここぞとばかりに
  他のクリエイターにも報酬を出し渋るでしょうし)

======


長々と書きましたが、とりあえず3行にまとめるなら

・いろんな意味で金を受け取れる立場じゃねぇ
・それに契約書読んだりするのめんどくせぇ
・自分の作品ぐらい自分で好きに使わせろ

ということです。


そしてもうひとつ。

・俺は金いらんけど、他の人にはちゃんと金が渡ってほしい

この気持ちは変わりません。


得るべき人が、正当な報酬を得られる、
そういう仕組みが、ちゃんと構築されてくれればいいと思います。
そしてできれば、俺みたいに
「報酬なんて別にいらない」という考え方も受け入れてもらえると、
その上でしかるべき人たちがちゃんと報酬を受け取れると、
──そういうシステムがいちばん理想なんですけどね。
posted by mak.kanz@wa at 04:31| 歌詞使用条件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【重要事項】当方の歌詞を使用いただく方へ。

以前、にゃっぽんの日記で公開していた「歌詞使用条件」について、
このほど再度見直しを行いましたので公開します。

なお、にゃっぽんでも外部公開日記として掲載しています。
http://v-nyappon.net/?m=diary&a=page_detail&target_c_diary_id=832241

======

【(0)前提条件】
 下記の場合は、内容の如何に関わらず使用不可とさせていただきます。

 0-1) JASRAC等、各種著作権管理団体に権利が信託されるケース
 0-2) その他、歌詞の著作権が当方の手元から離れて、
    第三者に移行するケース


【(1)ライセンス・クレジット表記に関して】
 1-1) ピアプロにアップ済みの歌詞を使用される場合は、
    作品に付与されているライセンス条件を遵守願います。
    ライセンスが付与されていない歌詞については、
    お手数でも当方へ問い合わせをお願いします。

 1-2) ピアプロにアップされていない歌詞を使用される場合は、
    「作詞:mak.kanz@wa」のクレジットを入れてください。
    (直接依頼をいただいた分など)

 いずれの場合も、使用時には当方までご連絡をいただけるよう
 お願いします。


【(2)CD収録に関して】
 2-1) 同人CD収録
  ⇒事前の連絡さえいただければ、
    基本的に収録を拒否することはありません。
    万が一、CD頒布後に利益が出た場合の還元ですが、
    金銭的還元については、一切受け取りを放棄します。
    報酬代わりに、歌詞使用曲が収録されたCDの現物を
    1枚いただけるとすごく嬉しいですw
    (CDについては、実費入手でも問題ありませんので、
     現物支給は「気が向いたら」レベルで結構です)

 2-2) 一般流通CD収録
  ⇒まずは事前連絡をください。
    当該CDの取り扱いレーベルを見た上で、判断させていただきたく思います。
    (場合によっては「収録不可」とさせていただく可能性もあります)

    これは俺自身の活動方針とも関連してきますが。
    理由については、別エントリーで記載しています。


【(3)音楽データ配信に関して】
 3-1) ドワンゴからの着うた配信について
  ⇒事前連絡をいただければ、配信可否について検討の上
    回答させていただきます。
    (本音を言えば「不可」としたいんですが…w
     その理由については別エントリーで記載します)

 3-2) KarenT経由の楽曲データ配信について
  ⇒こちらについては、事前連絡さえいただければ
    今後も基本的に拒否することはありません。

 なお、いずれの場合も、配信された楽曲のダウンロードに伴って
 発生する利益については、一切受け取りを放棄し、
 作曲者の総取りとさせていただきます。


【(4)カラオケ配信に関して】
 本項も 2-2) と同様、今後の万が一を考慮して規定します。

 現状のシステム(作者への利益還元面で)である限りは、
 配信決定した場合、基本的に拒否することはありません。
 (もともと利益が還元されないのであれば、
  余計な心配や手続きをしなくて済むので)

 ただし、今後システムが整備され、作者に利益が還元される
 ような仕組みになった場合は、配信について許可するかどうか
 再検討することになります。
 (場合によっては「基本的に不可」にシフトするかもしれません)


【(5)その他】
 上記以外のケースの場合は、都度ご相談とさせていただきたく
 思います。
 お手数でも、当方までご連絡をお願いします。

======


上記文中でも記載した「理由」については、
この後の記事にて説明します。
posted by mak.kanz@wa at 04:24| 歌詞使用条件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする